フィボナッチリトレースメントを引いてみよう

今回はフィボナッチリトレースメントの基本をチャートを使ってご説明したいと思います。

押し目買いをする時のフィボナッチリトレースメント

フィボナッチリトレースメント基本1
フィボナッチリトレースメント基本1

フィボナッチリトレースメントの基本は持ち合いエリアと押し目買いです。あるエリア内では持ち合いになりやすく、持ち合いを抜けたら値が伸びやすい。持ち合いを抜けた時に買うか、または押し目買いをします。

この図では底から上昇し、ある割合戻してまた上昇して、目標値へ到達しました。このような値動きなら

どの値位置で買うと値幅が取れるでしょう?

押し目で買って目標値で利食いすると、大きな値幅を取れます。

もちろん底で買えばさらに大きな値幅ですが、底値では小動きになる事も多いので、このような押し目買いをした方が効率が良いという考え方も出来ます。

  1. フィボナッチリトレースメントの値位置に抑えられて「高値圏では下落し、安値圏では反発して上昇する」ので →持ち合いになります。
  2. その持ち合いでは高値圏で売って安値圏で買うと →利益を積み重ねる事が出来ます。
  3. そして、持ち合いを抜けた時は抜けた方向へ付いて行けば →トレンドを捉える事も出来ます。

フィボナッチリトレースメントの値位置は
持ち合いの認識、売買ポイント(エントリーとエグジットを含む)、トレンド発生の認識」などに使えます。

ポイントは、「値動きはフィボナッチの通りに動く」という事!

リトレースメントの値位置とエクスパンションの値位置、さらに機能する値位置もあります。※それがスリースタータードットジェーピーで開発して現在数百人以上が使用している「日~年の目標値」です。

しかし、まずはこのような普通のフィボナッチから学びましょう。

  • フィボナッチリトレースメントを抜けなければ上下に売買する
  • フィボナッチリトレースメントを抜けたらその方向へ買う
  • その後が見通せるのであれば、リトレースメントの安値で押し目買いしておく

これがリトレースメントで最初に覚えるべき点です。

  • リトレースメントのエリアを抜けたら、目標値へ行く
  • 目標値へ到達したら反落する可能性がある

この点も覚えておいて下さい。

売りを狙う時のフィボナッチリトレースメント

フィボナッチリトレースメント基本2
フィボナッチリトレースメント基本2

売りを狙う時は、市場にもよりますが、このように急速な下落を想定しておく必要があります。のろのろしていたら売り逃す、という事ですね。異なるパターンとして高値圏で持ち合いになるというものもありますので、後ほどご紹介します。

急速な下落をどう売るのか?

戻り売りポイントを狙って売ります。一度上昇している部分です。安値を割れてから売るのはさらにその後。
まずは極力、高値圏で売りを仕込んでおくべきです

そして目標値へ着いたら随時利食いして下さい。フィボナッチの目標値へ到達した場合、基本的に跳ねるからです。図のように。

※詳しい理論はFIBO&GANNマニュアル個別教材などで教えています。

フィボナッチファンなども併用すると精度が上がります。フィボナッチには「リトレースメント、ファン、チャネル、タイムゾーン、エクスパンション」などのライントレードツールがあります。詳しくは後ほどの項目で学んでみて下さい。

持ち合い時のフィボナッチリトレースメント

フィボナッチリトレースメント基本3
フィボナッチリトレースメント基本3

【補足】私の場合ギャンリトレースメントも使用するので、図にはその数値も含まれています。

ギャンについてもこの「FIBO&GANNライントレードマニュアル」で学べます!

実際、フィボナッチについて語られる事があってもギャンまで勉強されている方は少ないのが現状です。

しかしながら、実際の相場はフィボナッチとギャンのリトレースメント両方が機能している。

ここではギャンの数値設定は書きませんが、ご興味があれば当コースへ参加して下さい。


相場には持ち合いが多いですね。特に為替は、ほとんどの期間が持ち合いです。持ち合いを制したものが相場を制す、わけでもありませんが、持ち合いが多い事は意識しておくべきです。

この値動きは天井圏での持ち合いです。すっと下がるのではなく、しばらくの期間持ち合いになる事で買いのトレーダーが利食いをして、新規の売りも入り、下落に切り替わる事が出来ます。

これもまたフィボナッチのエリア内に留まっているかを確認しておきます。エリアを明確に抜けるまではまだまだ横。買って売って買って売って・・・、エリアを抜けたら損切りして付いて行くか、ポジションを有利な値位置で残しておきます。いずれどちらかへ抜けますから。

そして最初はラインブレイクとは何か?について深く考えて頂く必要があります。その基礎知識の段階を越えなければ、ラインやエリアを抜けるかどうかも分かりません。

ラインブレイクとは何か?

ラインブレイクには時間軸が関係します。例えば、4時間足でラインを越えた。と、5分足でラインを越えた。ではどちらが優先されるでしょうか?

4時間足です。次に、どの状態がブレイクしたと言えるものでしょうか?

終値が確定した時。これがラインブレイクです。

つまり、4時間足でラインを越えていないのに、5分足が抜けているだけの状態ではまだ、ラインブレイクとしては弱く、4時間以内に戻る可能性が高いと言えます。

値位置だけではなくパターンがある

上のチャートを見ると、「ラインを抜けるかどうかだけを見ておけば良い、単純なものだ」と思われるかも知れませんが、そんなに甘いものではありません。というよりも、値動きのパターンを知っておくと少なくともあと何回戻るのが基本だという意識を持つ事が出来ます。

パターンとは?

例えば、0.382から0.236へ上昇して下落する、とか。持ち合いはどのラインを越えたら終わるのか
とか。

ラインを付ける順番とそのフィボナッチが意味する事について、深く考え、そして理解しているトレーダーは意外に少ないものです。ただラインを引いて、「跳ねた!」「割れた!」「やっぱり跳ねた!」と瞬間の反応だけを見ていても

ラインを付ける順番やその意味まで理解していないのであれば、セオリーが崩れて反転している事にも気が付けませんし、どの値位置で利食いすべきかも分かりません。

このパターンとラインブレイクの確認により、高値を越えて行くのか戻るのかが分かります。そうすれば的確な売買が可能です。

フィボナッチの専門家として、一つだけこの初級編で深い話をしておくと

同じ引き方で引いた、一つ前のラインで反発したら、次のラインへ到達する

そして次のライン到達後は、ブレイクする可能性が高い。

まとめ

  • 押し目買いをするリトレースメントの使い方
  • 急速な下落を売るリトレースメントの使い方
  • 持ち合い相場でのリトレースメントの使い方

この3つをご紹介しました。初級編ですので、シンプルにこのような使い分けがある事を記憶に留めておいて下さい。

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