短期トレードと長期トレード2

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長期トレードについて

魅力やメリットやデメリットとは何でしょうか。

今回は長期トレードについての話です。
短期トレードについてはこちら

長期トレードの魅力は大きな値幅
長期トレードの魅力は大きな値幅

ポジショントレード(長期)のメリット

長期トレードの1番のメリットは、やはり利幅が大きいこと。

長期間ポジションを置いている内に、自分が思ったよりも利益が伸びている。

これは長いトレンドが続いた時に起こります。

そして、2番目のメリットとしては、
一回トレンドに乗ったら損切りに合いにくいこと。

値位置が離れていくので、損切りまでが遠い状態でポジションを持てます。

つまり、短期トレードでは毎回損切りに合うリスクにさらされることになりますが、
長期トレードでは一旦値幅が出たらリスクが低くなります。

この点が長期で保有することのメリットだと言えます。


トレードの世界では、長期トレードを「ポジショントレード」と呼ぶ。一般的には普通に「投資(笑)」。なお、「スイングトレード」は長期ではない。詳しくはこの下で!

長期のデメリット

長期トレードのデメリットの1つは、時間リスクにあります。

必ずしもトレンドが起こるわけではなく、「一旦上昇した相場が元の値段まで戻る」ということは日常茶飯事。

2つ目のデメリットとしては勝率が低いこと。

トレンドフォローの勝率は30%程度が平均。

  • 持ち合いの期間が思ったよりも長く、持ち合いの間利益が上がらない
  • トレンドが出る前に(押し目を作るために下落して)損失が生じる。

といった報われない期間の方が多い。

さらに長期予測を読み誤った場合、長い間待った挙句、損切りに合ってトレードが終了することも。

※スワップ金利がマイナスの方向へ保有すると、FXやCFDではその間に手数料が積み重なり、さらに悲惨なことに。

FXとCFDのポイント

FXのスワップ金利やCFDのオーバーナイト金利は無料のところもある!

CFDで株価指数のオーバーナイト金利が無いのは「クリック証券CFD」。FXではXMの極(きわみ)口座

株式CFDや金スポット、銀スポットなどの銘柄は、金利調整額の受け払いが発生します。金利調整額(オーバーナイト金利)とは、ポジションを翌営業日に持ち越した場合に生じる金利のことで、CFDのポジションを作る際の対価として生じます。買いポジションを保有して、翌営業日に持ち越すと金利の支払いが発生するのが一般的です。

※つまり、株価指数CFDにオーバーナイト金利はない(電話確認済み、かつ現在私も利用している)

‐金利調整額(オーバーナイト金利)

証券会社のその他の情報は「基本‐最初の登竜門」をご覧下さい。


長期の基本

利益を最大限に伸ばす
利益を最大限に伸ばす!に限る

長い期間保有することでトレンドに乗り、
「利益を最大限伸ばすこと」が長期トレンドフォローの目的です。

完全にトレンドが終わって、「下落トレンドに変わった」と言えるだけの状況が揃うまで辛抱して待っていましょう。


長期トレードなら、株価指数を取引するのがお勧め。

株価指数は株価の平均ですから、マーケットの雰囲気が良い時は安定して持っていられます。

景気が良いこの状態を「リスクオン」と呼び、投資資金は株価指数などへ集まる。

株価指数CFDやETFなどが長期トレードではお勧めな金融商品。

※ETF=上場した投資信託のこと

日本だけではなく、海外の例えばアメリカの株価指数で有名なSPX500やNYダウなども保有することが出来ます。

ご存じの通り、海外株の上昇は一旦出たらとてつもない上昇になることがあります。

FXで同じことをやっても上手く行かないケースもありますが
株・株価指数などは買いの力が強いので、
下落後の反発が大きなものになりやすいのです。

そして伸びる時は順当に伸びて行きます。


私の友人で、ホールド力が凄い奴がいます。

彼は安値でとにかく買う、というスタイル。

一度FXで800万円位飛ばしましたが、その後、株で1000万円以上取り返していました。

「長期トレードか短期トレードか」によって、選ぶべき市場もある。ということです。

忍耐力があると思うのであれば、
あなたもこのような投資スタイルが向いているかも知れません。

下落後の押し目買いはFXではなく株価指数こそ、報われる事が多い商品。


長期トレードに向いている人・傾向

長期トレンドに向いている人は、「待てる」人です。ズバリ。

一度買ったら、後は放置し、利益が出てそれがまた減ったとしても気にせず、保有し続けることが出来る人。

相場は上下します。調子の良い時もあれば、悪い時もあります。

それでも信じて待てる人。

待つというのは、エントリー後のことだけではありません。エントリーする時も辛抱強くチャンスが来るのを待つ必要があります。

相場は長い持ち合いがあった末に、最高の上昇があります。 その持ち合いの間ずっと待っていられなければ、最高のポイントでのエントリーは無理です。

待って待って待てる人が、一番良いところでポジションを取れるのです。


このような人が向いています。

  • ゆったりしている
  • 細かいことは気にしない
  • 上げ下げに一喜一憂しない
  • 自分の分析がマーケットの状況に対して正しいと信じることが出来る
  • いちいち普段から相場を気にしていたくない
  • 資産運用という言葉が、トレードという言葉より好きだ
  • 忍耐力がある(一番重要)

長期短期トレードの詳しい話!

詳しい話は袋とじにしました(笑)。

興味がありましたらご覧下さい。

なお、長期短期と順張り逆張りは必ずしも一致しません。混同されませよう。

※順張り逆張りについては「トレードのコツ」シリーズの「逆張りのコツ」「順張りのコツ」で書きました。


スイングトレードは「長期トレード」ではない?

実はスイングトレードは長期ではありません

これまでのまとめ(前回の短期トレードで説明しました)

  1. スイングトレードは1・2週間程度が保有のめど
  2. デイトレードは1日以内に利益確定※翌日まで持ち越すことも
  3. スキャルピングは小さな時間軸で動いている途中の値幅を抜く※数秒~数分が基本

では長期とは?

  • 長期トレードは何年も何か月も保有する
  • 中長期トレードは2・3か月間保有する

これが大体の目安です。

長期トレードを「ポジショントレード」とも言います。
中長期には特に名前がありません。

※なお、投資信託の積み立て投資はそもそもトレードではないので、これらには当てはまりません。


「スイングトレードは2週間程度」と定義しましたので長期ではありませんよね。

※人によって意見は異なりますし、捉え方は様々。異論もあるはず。ご参考までに留めておいて下さい。


長期トレードの特性

長い期間保有するのは簡単なようで難しく、読みを間違えると長期間無駄な時間を過ごすことになります。

今月からは下落トレンドに入るかもしれません。

しかし運が良ければ右肩上がりになり、大きな値幅を取れることもあります。

どの期間トレードを行うのかは、非常に難しい問題なのでよく考えて決めましょう。 


長期トレードには胆力が必要。

長期トレードというと、何か月も何年も保有するトレードのこと。

『ずっと保有しているだけだから簡単!?』なんて思われるかもしれませんが、それほど簡単なものではありません。

上昇するという保証はどこにもないからです。

なぜ上昇すると言い切れる?

いつまで上昇し続ける?もう下落するかもしれない!

そんな疑心暗鬼な人には長期トレードは向いていません。(笑)

ポジションを取っても気が気じゃないからです。

長期間不安にさらされることになります。

『いつ下落するんだろう・・・。早く利食わなきゃ。』という不安との戦い。

これが長期トレードの難しさでしょう。


チャート分析能力が高い人にも不向き。

細かく値動きが分かりすぎる人にも向いていません。下落の兆候が分かる度に『まずい。ここから下落する・・。』となるから。

確かに、いつかは下落します。まっすぐに伸びて行く相場はそうそうありません。買値より下がっている場合もあるでしょう。

それでも

長期保有するのであれば下落している期間も涙を呑んで我慢するしかないのです。


下落して元の値段まで落ちてくるかもしれません。せっかく出た利益がすぐにマイナスに変わるかもしれません。

それを耐えて、待てる。

『いつかまた上昇するはずだ』と信じられる。

それが可能な人間(性格の問題)が長期トレード・長期投資に向いています。

長期と短期を「市場」から選ぶヒント!

市場選びも重要なファクターとなります。

長期向き市場は株または株価指数

長期投資に向いている市場は
やはり、株か株価指数でしょう。

※他に、債券も長期向き。

FXは一「方的に動きにくい」という性質を持つ市場

FXで長期投資をやると金利差による手数料を支払い続けることになるかも知れません。

スワップ金利は保有する限り毎日発生します。

方向性が合っていれば良いですが、スワップを払う側に長期では持てません。

地味な金額でも利食いは早くなる。※心理的に嫌なので

なぜFXが長期に向かないか?

一方的に円安になれば介入、円高になり過ぎれば介入(笑)。
ですよね?

国と国とのバランスがあり、貿易の上で偏り過ぎた通貨高や通貨安は問題があります。そのため、あるレンジ域の中をず~っと動いているだけ。

最終的には真ん中に落ち着いて終わり。

FXはデイトレードやスキャルピングやスイングトレードで、せいぜい2・3週間保有する。

こんな程度で十分でしょう。


短期・長期のまとめ

ということで、「長期と短期の向き不向き」についてお話してきました。

生活スタイルや性格によって取るべき戦略がまるで異なり、
 買うか売るか自体も変わってきます。

まずは単純に、「短期か、それとも長期か」で考えてみて下さい。

その間の中長期という微妙な選択もあります。

どっちつかずの人はこの中長期を選ぶのも手かも?(笑)

4時間足や8時間足辺りがそう呼ぶにふさわしいでしょう。

最後はこちら


時間足とローソク足の学習項目

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