ギャンを知る[ギャンファンの引き方]
W.D.GANNとは誰か、そして「ギャンファン」の引き方について学べます。
ギャンを知ろう!W.D.GANNの凄さとは?
ギャンとは誰?
ウィリアム・D.ギャン(W.D.GANN)は米国の伝説的な相場師。1878年、テキサスで生まれ。
ご存じの相場格言 、「24のルール(後に28のルールへ)」で有名です。
ギャンの凄さ
一説によれば・・、
戦後「円」の価値は360円にまで落とされてしまった。この時ギャンの手法やロジックが採用されたとも言われている。当時米国の投資家では崇拝者が多かったとか。
参考書籍;『ギャン理論』
確かに、戦後まもなく没したのがギャンであり、ギャンの手法は「円」を中心とするものであるため信憑性があるような気がします。
円、つまりサークル。360度という事。
※まあ、ふざけた話ですが(笑)
テクニカル分析の祖とも呼ばれる男
このように呼ぶ事もあるとか。
ギャンのチャートは幾何学的で、非常に解読が難しい・・。
しかしながら、簡単に使えるようにしたチャートツールがあります!その代表例が「ギャンファン」。
ギャンの基本数値
ギャンのツールを2つご紹介します。
- フィボナッチリトレースメントみたいに水平な線を引くギャンリトレースメント
- 斜めの線を引くギャンファン
この2つのツールでは引き方の比率は異なります。
ギャンリトレースメントの数値
ギャンファンの比率(リトレースメントとは異なる)
※1×8・・・ワンバイエイトと読みます。
※相場構成の話はトレード応用講座で!
ギャンのツール色々
ウィリアム・D・ギャンが考案したトレードツール
彼のトレードツールが多く残されており、今もなおMT4やその他のチャートで使えます。
これらのツールがFXや株、先物、CFDなど様々なチャート上で機能しています。
また、この他にギャンボックスやギャンスクエアなどもあります。
なお、私はギャンのツールの使い方を10年以上研究して来ました。現代のチャートに合ったオリジナルの引き方を考案し、今も多くのトレーダーが利用しています。
ギャンにはサイクル理論もある
また、今回は書きませんが、ギャンにはサイクル理論もあります。
先ほど載せた「円の360円」の話。
その値段だけではなく、横軸である期間にもギャンのサイクルがぴったり当てはまる事が判明しました。
この時間予測は今後のドル円相場に大いに役立つ可能性があります。
今までの前提知識を踏まえて、ここからが本編です。
まずはギャンファンを覚えましょう。
ギャンファンは、相場構成に沿って売買が出来る幻(まぼろし)のトレンドライン。(笑)
これを知らずして相場に挑むということは、丸腰で戦場に行くようなものだ。
ということで、ギャンファンは必修のトレードツールです。
ギャンファンの考え方
基本的にギャンファンのエリアの中で、初めから終わりまでの値動きが繰り広げられる。
ギャンファンはエリアが広いので、一度引いたら天底を抜けるまで引き直す事はありません。
この9つのトレンドラインは(同じ引き方だったとしても)毎回異なる角度で引かれ、
いつも押し目買い・戻り売りポイントになります。
つまり、トレンドラインをいちいち考え考えながら引くよりも(笑)
ギャンファンの引き方を覚えた方が効率が良く、また正確です。
そして毎回同じように引けば良いため
引くごとに経験値が溜まり、トレードルールとしても成り立ちます。
※ラインの項目でトレンドラインについては説明しました
トレンドラインを個人の主観で引くよりも、決まりきったところにギャンファンを一度引いた方が正確。
かつ、他のトレーダーが気付いていない売買ポイントを教えてくれます。
ギャンファン、素晴らしいでしょう(笑)?
ギャンのツールまとめ!
ギャンのツールはいろいろありますが、ギャンファンから始めると良いでしょう。
- ギャンファンとギャンリトレースメントをまず使いこなそう!
- ギャングリッドは、あまり使わない(難易度高)(MT4で使用可能)
- ギャンスクエアも有力なツール。tradingviewなら使える
ケーススタディ ギャンファンの売買ポイント!
「ギャンファンを使うと一体どんな売買になるのか?」気になりますよね。
上昇相場と下落相場の2パターンを見てみましょう。
【POINT】まず、ギャンファンのエリアは広い!
エリアが広いので、『ギャンファンのエリアで値動きが繰り広げられる』という言い方が出来ます。
そして、普通のトレンドラインを引く必要もないくらいギャンファン自体が機能するため、
「一度引くだけで、相場が1クール終わるまで引き直す必要もない」というのが特徴です。
上昇相場のギャンファン
ギャンファンの売買ポイントはシンプル。
- ラインで反発するか
- ラインを割れて下落するか
反発するなら買うし、割れたのならその下のラインまで売ります。
底から一度引くだけで、これらの売買が可能になるというわけです。かなり簡単かつ、使えそうですよね。
とても機能するトレンドラインが一気に引ける。
ギャンファンは押し目がどこになるのかがよく分かる。そんなツールです。
下落相場のギャンファン
下落相場でも同じ。
特に使ってほしいのが、「戻り売り」ポイントを捉えるという使い方です。
ギャンファンのラインまで戻してから下落する。
そんなチャートをかなりよく見ます。
戻り売りしたら、ギャンファンの次のラインで反発するまで保有することが可能です。この時、フィボナッチリトレースメントやギャンリトレースメントを併せて使ってやると、売買の精度を上げられるのでオススメ。
ギャンファン+フィボナッチリトレースメント
このやり方が10年近く教えて来た、ギャンファンを使った基本のトレード手法です。
シンプルかつ、引き直す必要もなく、トレンドラインよりも機能する。
上昇も下落もギャンファンに沿って構成されるので、これを引いているか否かで分かり易さに大きな差が生まれます。
- 持ち合い相場への対応◎、戻り売り押し目買い◎。
- リトレースメントを合わせれば、目標値での利食いも〇。
W.D.GANNの考え方としては『どこまで行くかは分からない』となるため目標値はありませんが、
フィボナッチリトレースメントの私が教えている手法では分かります。
つまり、組み合わせれば「押し目買い→目標値で利食い」が実現出来ます。
※この辺りの話は動画コースFIBO&GANNマニュアルやギャン大事典などで学んでみて下さい。
ギャンファン+フィボナッチリトレースメントの組み合わせは最高!
ギャン大事典の動画
ギャン大事典の動画を参考に載せておきます。
なお、参考までにサンプル動画を載せましたが、『オリジナルの引き方はどうやって引く?そのセオリーや売買ポイントは?』と言った部分は、極秘情報です(笑)。申し訳ありません。
有料版では3つの引き方を教えています。特に凄いのは2番と3番。
1番はW.D.GANN考案の引き方。現代では使いにくいかも知れません。
- 正統派の引き方
- 実用的な引き方
- オリジナルの引き方
トレード応用講座で正統派のギャンファンの引き方をご説明します。お楽しみに。
以上がギャンファンの概要でした
『フィボナッチファンよりもギャンファンの方が分かり易くて好き!』という会員様が最近多いです。
→次はこちら反発と目標のライン