指標の種類+目から鱗の移動平均線(SMA)セットアップ※動画無料

【補足】動画中で『トレードスタイルの項目に追加した』と話していますが、移動平均線のセットアップはこのページの下で説明してあります。動画解説もあるので宜しければご覧ください。
  • この記事ではインジケーターとオシレーターの種類、使う時のコツについて学べます
  • 後半は目から鱗のSMAセットアップの紹介☆動画も無料で視聴出来ます!

指標の種類

「チャートの中に画く指標」「チャートの下に画く指標(オシレーター)」の、2種類の指標があります。

※指標=インジケーター

詳しく説明します。

インジケーターの種類(チャートの中と下)

チャートの中に画くインジケーター・・・
移動平均線・アリゲーター・ジグザグ・一目平衡表・ボリンジャーバンドなど

移動平均線にも実は色々あります。

単純移動平均線(SMA)・指数平滑移動平均線(EMA)・加重移動平均線(WMA)

※大抵はSMAかEMAを使います。

オシレーター(チャートの下)・・・
RSI・RCI・ATR・MACD・CCI・ストキャスティクス・移動平均乖離率・DMIなど

RSIが一番オシレーターのイメージキャラクターです(笑)。

インジケーターという言葉の中にはオシレーターも含まれますが、
ローソク足とは別チャートで出すものをオシレーターと呼びます。

トレンド追従型インジケーターと逆張り向きなオシレーター

指標には向き不向きがあります。※指標=インジケーター

  • チャートの中に画く指標は『トレンドに乗る』事を目的にしたトレンド追従型が多い
  •  オシレーターは『逆張り』に使われることが多い
  • 移動平均線は価格を平均化させることでトレンド方向を見えやすくする
  • ストキャスティクスでトレンド追従は難しく、逆張りで真価を発揮する

チャートの中に画く指標はトレンド追従型が多く、オシレーターは主に逆張りで使われます。

ただし、必ずしもオシレーターが逆張り向きというわけではなく、MACD(マックディー)は順張り向き。

ご自身の取りたい値幅やトレードスタイルに応じて使う指標を分けて考えることが重要です。

チャートの中に入れるインジケーターと下に入れるオシレーターがあり、
前者はトレンドを追いかけるタイプのものが多く、後者は逆張りをするタイプのものが多い。
(例えば、移動平均線かRSIか※これらが代表格!

ところで、指標って本当に必要ですか?

(元も子も無いような話ですが)

私は今、ほとんど指標は使っていません。

だからこそ相場を読めるようになりました。詳細は後からお話しします。

※特に逆張り系のオシレーターはやめておく事をお勧めします→理由は次の「逆張り向きな指標」へ


指標(インジケーター)のコツ

引きすぎない事が大事!

指標ばかり引いて、考える要因を増やし過ぎることは得策とは言い難いですね。

 見にくくなりますし、無駄な情報も入ってきます。

あるインジケーターは上を指し、あるインジケーターは下を指したら行動出来なくなります。そして概して方向がばらける事は多い。
つまり、沢山チャート上に指標を出している人は、自ら迷いの森へ入って行っているということ。

指標を引きすぎてしまうトレーダーがいますが、あれもこれも載せると逆に見にくくなります。

せいぜい3つくらいまでにしておいた方が「元のチャート形状」が見えます。

インジケーターの出し過ぎ!に注意。
インジケーターの出し過ぎ!に注意

オシレーターを入れ過ぎるとチャートの画面が狭くなりますし、移動平均線も沢山引きすぎるより3本くらいに抑えた方が「パッと見」で判断出来ます。

必要のないものを削って、必要なもの3つくらいに絞って載せる。

そのくらいで十分です。

下手にMACDがまだ上昇の余地があるとか言っているより、ローソク足の数を数えた方が正確に当たります。特に持ち合い相場で威力を発揮するのがローソク足ですが、その話はまた次回。

自分に向いている必要なものだけを採用することですぐに判断が出来てシンプルなトレードに近づけます。

シンプルなトレードは楽ですよ。

指標に目を奪われると、大事なものを見落としてしまうこともあります。
指標の裏に隠してしまうにはあまりにももったいない、 『ローソク足』という名の最終兵器ですよ(笑)。
※ローソク足の話は「指標を使わないトレード」へ

得意か不得意かを考える。

トレンドフォロー向きな指標と逆張り向きなものがあり、
インジケーターには色々あるということをお話ししました。

自分のトレードスタイルが「トレンドフォローなのか、逆張りなのか」をよく考えることも必要です。

指標ごとの特性の違いはありますが、
それが自分のスタイルと合わなければ使う意味がないからです。

時間軸とローソク足」の項目でも書きましたが、
重要視する時間軸を決める理由はチャートは規模によって上下が変わるからです。

例えば何時間足でのトレンドフォローなのか?まで決められたら、あなたのトレードは楽になるでしょう。
「1時間足で20SMAと200SMAだけを表示すると決める」、とかね。

※判断材料を絞る事がトレードが上手く行くコツ。

ここからはトレンドフォロー向きな指標「移動平均線」についてお話しして行きます。


トレンドフォロー向きな指標の代表はMA

移動平均線のトレード2

トレンド用インジケーターのセットアップを作りましょう!

トレンドフォローにはやはりMA(移動平均線)がよく使われます。

MAの意味はMovingAverageですから、「動きを伴った平均値」というような意味になります。要するにただの平均の値段を表しているに過ぎません。

ですが、平均の値段が上向きなら価格自体は上昇傾向にあるということが分かります。

ローソク足だけでも分かりますが、それでもよく使われるのがこのMA。

よく使われるだけにこの値段を意識する人が多い、ということがMAで最も意識しなければならない点でしょう。

多くの人が意識しているということを意識する(笑)のです。

ただし、MAには10MAもあれば20MAもあり、200MAもありますから何が多く見られているのかは考える余地がありそうですね。


移動平均線の数値は何を採用するか?

どの数値が正しいか?という話には様々な意見があります。

1週間が5日営業日だから5MAだとか、1か月が20営業日くらいあるから20MAだとか・・。

どうでもいいです。(笑)正解はないでしょう。

何でも良いですが、例えばフィボナッチ数値に合わせてみてはいかがでしょうか。フィボナッチは0.1.1.2.3.5.8.13.21.34.55.89.144.233.377・・と続きます。

5MA,8MA,13MA,21MA,34MA,55MA,89MA等でやってみると面白い結果が得られるかもしれませんよ。

例えば、5MAと13MAと55MAを組み合わせるなど

こんなトレンドフォローの為のMAのセットアップも面白いでしょう。

※多くの人が意識している、そんな設定値にしてください。フィボナッチ数列の話はジョークです。 

お勧めの移動平均線セットアップは次のものです!ご参考になれば幸いです。


目から鱗の!SMA(単純移動平均線)のセットアップ

例えば、この動画を再生してみてください。

SMA(単純移動平均線)のセットアップが一つ手に入ります。

このシリーズで使う移動平均線のセットアップについて。MA編は無料です。
この動画の詳細はこちら
3starter.jp/katikata-jissenn.html
環境認識の移動平均線+
「フィボナッチファン・フィボナッチチャネル・リトレースメント・ギャンファン・エクスパンション」でトレードを行う方法を説明するシリーズ全6話です。

【補足と解説】移動平均線のからくり

  • これは15分足、1時間足、4時間足で使う時のセットアップです。
  • 私が教えているのはライントレードなので移動平均線はあくまでも環境認識としての提案です。
  • 実際にはラインを引いてエントリーエグジットをします。

20MAは月間の営業日に合わせてある

先ほど、動画の上あたりに「1か月が20営業日くらいあるから20MA」と書きました。

しかし月間の営業日は20MA・25MA・21MAという3つの設定値のどれ?と聞かれたらどうでしょう。

そう。だから正解はないのです。

『私は(俺は)21MAを重要視しているよ』、という程度のものなのです。

※毎月の営業日は変わるので、正解は絶対に出ない

なるほど、20MAと21MAと25MAではどれが正しいか分からず、意見が分かれると。

では「誰もが見ているから意味があるのが移動平均線」という観点から考えた時、
何MAが信頼出来るでしょうか?

(答え)「200MA」が一番広く愛用されているMAです。

210MAとか190MAのように変えて使うトレーダーは聞いた事がありません(笑)。200は誰もが200で使います。しかし9MAは5MAで使う人もいますし、20MAは21や25で使う人もいます。

  • EMAではなくSMA(一番普通の移動平均線)を使うのがポイント。※EMAを見ているトレーダーは少ないでしょう。それでは機能するポイントが少なくなってしまいます。
  • SMA・・・単純移動平均線、シンプルムービングアベレージ。普通の移動平均線のこと。

その200MAをどの時間軸で使用するのでしょうか?

1時間足?日足?

期間によって全く値位置は異なります。

このように、時間軸によってもそれぞれのトレーダーが見ているポイント(今この瞬間に200MAが位置する値位置)が変わってしまいます。

そんなあやふやな移動平均線ですが、
一つの時間軸に複数の時間軸の200MAを表示出来るとしたらどうでしょう?

【(上の動画の)MAセットアップの理屈】

  • 15分足の200MAは1時間足の50MAと近い
  • 15分足の800MAは1時間足の200MAと近い
  • 1時間足の200MAは4時間足の50MAと近い
  • 1時間足の800MAは4時間足の200MAと近い
  • つまり、15分足の800MAは4時間足の50MAと近い

【MAセットアップのやり方】

50MAと200MAと800MAの3つを表示してみてください。

実は50MA自体もよく使われる数値なのです。

このMAセットアップは不思議なことに、
15分足でエントリータイミングを伺っている時に、1時間足の200MAと4時間足の50MAのおよその値位置が分かります。

15分足のトレードで4時間足を環境認識にする、というのは常套手段。ですよね?

時間軸を変える必要もなく「上位足の移動平均線を越えたのか越えていないのか」が分かるという仕組みです。凄くないですか?(笑)

このセットアップの便利な点は、
他の時間足を見なくても大体の移動平均線の値位置が分かるところ!


移動平均線の考え方と注意点

移動平均線の考え方
移動平均線を考える

トレンドフォロー向きな指標の代表MAをもう少し深く!考え方までご説明します。

MAの基本的な使い方はトレンドフォローで「MAの上を値段がキープしている間は決済せずに持っておく」こと。

そして、割れないように祈る。


祈る

MAの基本的な考え方は『祈る』です。

上がれ上がれと願うのみ。
上がれ上がれと願うのみ。

MA(移動平均線)を割れないように祈るのみです(笑)。

ただただ上昇中に買って持っておくのがトレンドフォローですから、テクニカルも何もないです。

一番重要なことは精神的に耐えられるかどうか

「上がる!」と信じるのみというわけです。

 運が良ければ、そのまま上昇して行く。でも状況が狂ったら下落してくるわけですが、その(心の?)支えになるものがMA

つまり、移動平均線を割れないのならポジションは保有しておく。
割れたら撤退を考える。

テクニカル分析と言うと、何かカッコイイ!ような雰囲気がありますが、そうでもありません。

ただの運ですから(笑)。

割れてきたら慌てて逃げる。割れなければホッと安心。

それが移動平均線です。

長期トレンドフォローをするトレーダーは、細かなテクニカルなど気にされない方ばかり。
そんな方々が参考にするのが、MAです。

※ちなみに格好良いのはフィボナッチです。天底や押し目が分かるわけですから。移動平均線はダサいので私はあまり使用していません。あってもなくても同じですし。上の動画はそういう企画だから説明しているだけです。

ただ、次の点「一般のトレーダーがどこで買ってくるか?」は知っておいた方が良いでしょう。


MA(移動平均線)に皆の意識が集まる

MAを割れたかどうか

 それを皆が気にしたのであれば、そのラインが意味を持ち始めるわけですね。

平均値なんていう、もともと何の意味もないものが意味のあるものに変わる。そんな不思議がこの世界にはあるのです。

不思議なMAでした。

(ちなみにないとは思いますが、MAを「マ」と呼ばないで下さい。(笑)「エムエー」です)


MAは長期で使うべき

短期で上下の動きが激しくなってくると、平均値など意味がなくなってしまうことがあります。

移動平均線が使えないのは特に
短期トレードで結局持ち合いだった!という時。

上がったら「上かっ!?」下がったら「下かっ!?」で、どちらでもなかった・・みたいな(笑)。

ありますよね。

こんな時、平均値が役に立たないのはお分かりだと思います。

持ち合いでは平均値ではなく、端(はし)で買わなくてはいけないからです。

※こういう持ち合いの時はフィボナッチを使うと簡単!

移動平均線は基本的に長期で使うべきだと私は思っています。

なぜなら、短期では上下の動きが激しくなってくると、平均値に意味がなくなってしまうことがあるから。長期の場合はゆったりと平均値の傾きを見ている時間があります。

短期足(1時間足など)でも使えなくはないですが、「一瞬の暴騰を獲る!」というような売買ではなく「長く持つことによって利益を出す」というトレードスタイルで真価を発揮します。

だから、移動平均線はデイトレード向きではなく、スイングトレード向き。


もう一つのMAの使い方(移動平均線の向き不向き)

細かな値動きの上下をノイズと捉えて惑わされないようにする

この方法は大きな数値ではなく、5MAや10MAなどの小さな数値の移動平均線を使って考えます。

5MAは5本のローソク足の終値。

実際のローソク足ではなく、
この5MAで値動き(終値だけ)を考えるという方法です。

あくまでも平均化された数値で考えることにより、激しい上下に惑わされにくくなる。

すぐに上下が分からなくなってしまうような方は、この方法を使ってみても良いかも知れません。

※平均足を使っても似たような効果があります。

※ローソク足の話は「指標を使わないトレード」へ

指標を使わないトレードのページではインジケーターの話の締めくくりとして「インジケーターの使い方 how to use indicators」という動画も視聴出来ます!

インジケーターの使い方
移動平均線とMACDのトレードルールとしての考え方を検証!しかし値動きは実際その理由では動いていないという話

以上で「順張り向け指標」の話を終わります。


次は「逆張り向きな指標」です→

まさかとは思いますが、オシレーターで逆張りしていないですよね?