資金管理を考える – リスクコントロールの方法
資金管理のマジック
まずはお金を無くさない事!ここから始めましょう。
「資金のマジック」は資金を守るための重要な話を書いた無料テキスト教材です。
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資金管理のマジックの概念を解説
テキスト『資金管理のマジック』は結論を言えば「ある固定の値幅で半分だけ利食いしておこう」という話です。
そうすることで誰でも無理なく心理的負担から解放され、結局のところ・・
安全を確保しながら利食いを伸ばせるというものです。お試しください。
まずは市場にお金をばらまかずに済む方法を、テキストをご参考に取り入れてみてください。
これはあくまで一例ですので、ご自身でアレンジして頂いて構いません。
ただし、何らかの資金管理術を持っていなければトレードでは上手く行かないでしょう。
何度でも言いますが、資金管理が一番大事です。
リスクフリーにする、という観点を持ちましょう!
長期トレードでは相対する市場で同方向のポジションを持つ事で「リクスヘッジ」する手法が多く取られます。
いわゆるポートフォリオですね。※例えば株と債券を両方買うなど
ですが、「資金管理のマジック」では一つの市場の取引であっても安全な資金管理が可能!
それがリスクフリーにする、というリスクコントロールの方法です。
エグジットが鍵となる。
どこでエグジットするかが全てのカギを握っています。

トレードで一番難しいのはどこでエントリーするかではありません。 エグジットです。
例えば、次のケース。よくありませんか?
- 買ったところから上昇した。
- しばらくすると、戻って来て損失になった。
さてこの時、利益を一部でも確保していれば大した損失にはならなかったでしょう。
しかし、多くのトレーダーはこれが出来ません。
なぜか?
なぜなら、フルレバレッジで買っていればより大きな利益を得られる可能性があるから。
ですが、この場合
「損切り幅と同幅で半分利食い」していれば損失はゼロです。
半分だけ利幅を伸ばすのでは満足出来ないのです。リスクを膨らませて膨らませて(笑)、自分を追い込む事に快感を感じているのでしょうか。
- 戻って来たら損失になる。利益はフルで得られる。
- 戻って来ても損失はゼロ。ただし勝っても利益は半分。
あなたならどちらが良いですか?
またはどちらの人が相場で生き残れそうですか?
このリスクコントロールの方法は「建値ストップ」とは違います。
建値ストップは伸びた後で自分の買値に損切りを置く方法で、やらないよりはマシですが(笑)
ダウ理論の観点から
その損切り位置が正しいとは言えません。
確かに私のような天底トレーダーなら、天底から数PIPSのところで買いますから建値ストップ=天底であり、ダウ理論に沿っています。
しかし、私と同じ事が出来る人間をこれまであまり見た事がありません。※手法を教えた会員様の中にはいますが
どんな天底でもジャスト折り返す値位置で買える自信があなたにないのなら、
建値ストップの損切りはわざわざ刈られるために置いている事になります。
理に適っていない以上、損切りになってから上昇しても文句は言わないでください。
参考ページ
ダウ理論については2つの記事があります。当コースの基礎講座、別ページ「ダウ理論エリオット波動原理を覚えよう」
相場は上か下のどちらかへ50%の確率で行く。
- 読みが正解なら、伸びた時は半分ではあるが利益が出る!
- 不正解なら仕方ない。損切り!ただし損失ゼロで。
途中まで自分の選択が正解だと思っていたのに、急に不正解!と言われた時は・・
一番悔しい。
伸びていたのに自分が欲張って利食いしなかったせいで、戻って来て結局損切りした。これは悔しい。
そうではないでしょうか(笑)?
資金管理のマジックではそれを防げます。
ギャンブルをしたいわけではないと思います。では保険を掛けておきましょう。
補足テキストもGET出来ます!
「ライントレーダーズ通信専用コース」では資金管理のマジックの補足テキスト「欲について」も手に入るので、ぜひ登録しておいてください。普段は相場分析やコラムをお届けしているメルマガです。
この「欲」というのは非常に厄介!
『もっと利益を!』という想いが強すぎると上に書いた資金管理のマジックは使えなくなってしまいます・・。
この点について書いたのが「資金管理のマジック補足テキスト~欲について~」。
こちらは『ライントレーダーズ通信』のご登録者(メール会員様)のみに差し上げています。もちろん無料です。
(特に意味はありませんが、昔からこれはライントレーダーズ通信用と決まっているので申し訳ございません)
もう一つの資金管理法
ストップ。全力買い!
あなたは、全力買いをしていますか?
だとしたらこの先はありません。
残念ですが、トレードの世界で生き残るのは難しいでしょう。
是非やめて頂きたい。
この理由をご説明します。
もし、全力で買ってしまったら・・・
全力買い(フルレバレッジ)では、極めて近くに損切りを置かなければ買えません。※FXなら数PIPSや10PIPS以下 なぜなら大きな損切り幅を取って最大の枚数で買ってしまえば、実際に損切りに合った時に莫大な損失を生む事になるから。
そのため損切りを狭く置く事になりますが、損切りの頻度は増えます。
しかも枚数が多すぎると、わりと大きめの損失を何度も何度も繰り返す事に・・。
ましてや海外FXのハイレバレッジで全力買いをしていたら、結構なボリュームで資金が減って行きます。資金ショートまではかなり早いでしょう。
※大きな枚数×狭い損切り幅のパターン。後に計算式を載せてありますので、適正枚数はどの位か考えてみてください。
今日か明日か、明後日か。破産は近い。
どれだけ増やしても全力買いをしている限りいつかのタイミングで資金がショートする事になります。
「損切り幅が狭すぎて大きすぎる枚数」が一番危険で、
少しの下落や一瞬の下髭でもダメージを受けるわけですね。
いえ、その場合は
買ったところから伸びずに逆行した時に大きすぎる損失を被ります。
全力買いが上手く行くケースもあります!
買った値段から”一度も戻る事なく”大きく伸びたなら、
それまでの損切り分を加味しても助かるか、または資金が増える事もあるでしょう。
ですが、「一瞬大きく戻ってから上昇するタイミング」に出くわした時、あなたのポジションだけが無い状態で上昇して行くかもしれません。これはちょっと悔しくないでしょうか(笑)。
枚数が大きいと・・・
- 損切り幅が狭い→でわりと大きめのダメージを何度も受ける
- 損切り幅が広い→最大の損失を被る
どう転んでも高確率でひどい目に合います。
要するに、大きな利益だけを追い求めるとそのリスクは大きい。
もはや安定したトレードとは言い難い、ギャンブルトレードになる。
このような事が言いたいわけです。
トレードで一番重要なのは資金管理
それは決して、全力で買う事ではありません。
資金に余裕を持って小さく買っておいたら・・・
- 損切りを遠くに置いても小さな損失額です。
- 小さく買って近くに損切りを置いたら損失額をさらに限定出来ます。
- 枚数が小さい×広い損切り幅=小さな損失
- 枚数が小さい×狭い損切り幅=めちゃくちゃ小さな損失
ちなみに枚数が大きい場合は・・・
- 枚数が大きい×広い損切り幅=一番大きな損失
- 枚数が大きい×狭い損切り幅=大きな損失 +損切りになりやすい&損切り貧乏で口座破綻のリスクあり
つまり、小さな枚数で勝負して損切り幅を広く取れば、勝つ確率は上がります。
大きな枚数で勝負したら損切り幅が広かろうと狭かろうと口座が破綻する確率が高い。
例えばカジノでルーレットをやった時に、黒と白に賭けるとします。白にいきなり全ての資金をベットしたらどうなりますか?
※ちなみに、ルーレットの話は当コースの動画「勝ち方the movie」で話しました。
結論はこちら。とにかく小さく買っておこう
損切り幅を広く取るには枚数を落とすしかないのです。一発で口座破綻になってしまうから。
「小さく買えば、勝率が上がる」。
→たとえ負けたとしても被害は最小限で済む。
ご理解頂けたなら嬉しく思います。
※小さく買ったら勝率が上がるという方程式の理屈は「リスクの方程式」という動画をご覧ください。この下↓
ぜひ一度、一番重要な資金管理について見直しましょう。
「資金に余裕を持って買う」&「損切り幅を大きく取る」という方法を試してみてください。
また最初に書いた「資金管理のマジック」も併用する事を忘れずに!
その場合は小さな損切り幅になりますので、
(小さな枚数なら)損失も小さく、損切りの後で何度でも入り直せます。
そして、損切り幅を大きく取るためには売買枚数を適正枚数にコントロールすべきです。
優位性があるポイントで入れていればまだ良いが、それはギャンブルではないでしょうか。
※他に、「利益の方程式」「FXの方程式」があります。登録してあれば、当コースで視聴出来ます!
適正枚数はどの位なのか?
トレードをする時の適正枚数は
「損切りは総資金の2%までに抑えましょう!」というのが基本中の基本です。
【問題】総資金に対して「50%のリスクを負う」のと「2%のリスクを負う」のでは、
どちらが生き残る事が出来る確率が高いでしょうか?
50%ずつ失ってしまったら、今までどれだけ勝っていてもいつか負けます。
※「いつか」というより、いつでも退場出来る状態です(笑)。
損切り金額を「総資金の何%以下」に抑えるべきか?
これを考えてみてください。
適正枚数を決めるには「何回負けられるか」がポイント!
負けても再度復活出来る!
その回数が多ければ多いほど、多くのチャンスを掴めます。
このために、出来る限り引き付けて損切り幅を狭くして買うのが基本なのです。
※2%以下の損失に収まる枚数で買う。全力ではない。
■引き付けられなかった時は「損切り幅を広く取って小さな枚数で買う」。
さらに小さな枚数で買います。
■トレンドフォローでは損切り幅が広く、押し目買いでは損切り幅が狭くなる傾向がある。
これも覚えておいても良いかも知れません。
あなたの損切り設定は資金に対して何%?
- そして、何連勝・何連敗しますか?
- 連続で8回、負けない自信がありますか?
(本当に?)(笑)
だとしても50%の損切り金額では、2回負けただけで4分の1になりますよ。
どんなトレーダーも相場によっては調子を崩す。
そんな時生き残るのは「リスクについて考えていた人」だけ。
体調が悪い中でトレードしなければならないシーンもありますし、用事で出掛けなければいけない時だってあります。いつでも完璧な状態では無いでしょう。資金を溶かさないために、もしも今のエントリーボリュームが大きすぎるようであれば
損切り金額は投資資金の「取りあえず2%」で考えてみましょう。
私が改めて計算してみたところ、やはりよく言われる「2%までの損切り金額」が適正なように思いました。
「資金の目減りが20回連続で負けても取り返せる割合」だったからです。
何なら1%以下でも良いと考えています。
※詳しくは下に書いた【確率論】という話をご覧ください。
今はまだ損切り許容額の方針が決まっていない場合。
必要であれば、後から1%なり3%などへとご自身の性格やトレードスタイルに合わせて変更して頂ければ良いと思います。
資金から見た損切り幅の設定方法
では次に、1つのポジションに対してはどのように損切り幅を設定したら良いのでしょう。
- まずは総資金の2%を算出する
- そして「その2%の損失許容額で何枚買えるか?」を考えます
例えば20万円の損失を許容するのであれば、総資金が1千万円必要です。
1千万円資金があれば、20万円損しても良いとも言えます。
【問題】20万円の損失はドル円で大体「何枚買って、何円の損切り幅を取っている」場合の事でしょう?
FXで言うと1万通貨1円幅(100PIPS)で1万円です。
※アバウトな計算ですが気にせずに読んでください
- 10枚(10万通貨)ずつ買うのだったら、100PIPSに対してリスクが1%。(10万円)
だから・・・
- 10枚で200PIPSまで耐える事が出来る。リスクは1%。(20万円)
- 20枚で100PIPSまで耐える事が出来る。リスクは2%。(20万円)
40枚買って勝負するなら、50PIPS以内の損切り幅を設定する必要があります。
そうやって、
総資金の2%以内に損失を抑える資金配分を考えます。
つまり、ここでも「何枚買うか」が一番重要。
- 買う枚数を減らすと損切り幅は広く取れる
- 総資金の2%以下の損失額で買える枚数を買う
「損切り幅×枚数=損失額」というのが計算式。
損切り幅を広く取る必要があるシーンなら買う枚数を(さらに)減らす、という事も覚えておいてください。
※さて、次で最後です
資金管理の基本は出来ていますか?
資金は、増やすつもりでも減らしてしまう事があります。
というより、減らす前提で考えてください。
損切りに合う前提で勝負しないと莫大な損を生む可能性があるからです。
損失を軽減し、利益を多く得る。
よく言われる事ですが、これが一番大事です。
【確率論】という動画では次のような事をお話しました。
- 勝率は何%必要なのか
- 損切りは幾らに設定する必要があるのか
- 利益は最低幾らずつ得る必要があるのか
そもそも、トレードを続けてこの先、勝てるのか?
勝つならやればいいし、負けると分かっているなら、やめた方がお金は残ります。
「損失<利益」で最終的にお金を増やす。そのためにベストな利食い損切りの割合とは何か?
動画【確率論】やこの動画を配信した勝ち方実戦編フリーパスプランでプレゼントしている「勝率計算シート」で20~50回トレードした時点で分かります。 ※フリーパスプランにも確率論は含まれる。
※自動計算のエクセルシートをマクロで作りました。結構面白いです。
または、ご自身でエクセルなどに
「現在の勝率(20~50回平均)」「損切り幅」「利幅」を入力して計算してみてください。
現状を分析しましょう!
耳が痛いかもしれませんが、まずはトータルでマイナスにならない方法を真剣に考える必要があります。
一番の問題は「あなたはトレードをこの先も続けるべきなのか」なのです。
今のトレードを続ける事で利益になるのか、それともならないのか。
一度計算されてはいかがでしょうか。
資金管理のマジック~欲について~
前にも書きましたが、冒頭のテキスト「資金管理のマジック」は欲を出し過ぎると使えません。
そこで、補足テキストを作りました。
補足テキスト~心理面「欲」について~はメールマガジン『ライントレーダーズ通信』で差し上げています。
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