ギャンを知る[ギャンファンの引き方・使い方][W.D.GANNとは?]

  • この記事ではウィリアムDギャン・28のルール・ギャンファンについて学べます。
  • 後半では、ケーススタディを通してチャートで売買に活かせる情報をお伝えします!

当サイトではギャンファンを世界で唯一、正確に引けるツール「クリエイトギャンファン」を販売しています!詳しくはページ下へ


ギャンを知ろう!W.D.GANNの凄さとは?

そもそもギャンとは誰?

ウィリアム・D・ギャン(W.D.GANN)は米国の伝説的な相場師。1878年、テキサス生まれ。

 「24のルール(後に「28のルール」に変更)」で有名です。

28のルール(名言)
ギャンの28のルール【例】
  • 一つの銘柄に全ての資金を集中させてはならない
  • すべて成り行きオーダーでポジションメイクする
  • 確固たる理由が無いまま、手仕舞いしない

など。

28のルールをもう少し紹介する
ギャンの28のルールは深イイ話!
  • 余剰資金は蓄えておくこと
  • わずかな利益を目的とした売買は行わない
  • 買い下がり(ナンピン)は最悪の方法である

など

28のルールを分かりやすく説明した動画は「フィボトレーダーへの道編。技編(無料コース)」へ。この図を詳しく解説した動画です。

※完全バージョン(28個全ての詳細な解説!)は「ギャンの28のルール検証」という動画。これに近いサンプル動画はページ下へ

ギャンの凄さ

一説によれば・・、

戦後「円」の価値は360円にまで落とされてしまった。この時ギャンの手法やロジックが採用されたとも言われている。当時米国の投資家では崇拝者が多かったとか。

参考書籍;『ギャン理論

確かに、戦後まもなく没したのがギャンでありギャンの手法は「円」を中心とするものであるため信憑性があるような気がします。

円、つまりサークル。360度という事。

※まあ、ふざけた話ですが(笑)

テクニカル分析の祖とも呼ばれる男

テクニカル分析の祖、ギャンの教え
フィボトレーダーへの道編。技編(無料コース)より

テクニカルの祖。このように呼ぶ事もあるとか。

私はギャンの本はほぼ全て持っており(結構高額で、日本に数冊しかないレア本もある)、何度も彼のチャートを見ていますが
ギャンのチャートは幾何学的で、非常に解読が難しい・・

おそらく本を探して来て買って読んでみても、上に書いた28のルールのような分かりやすいもの以外理解出来ないでしょう。※図形が得意なら挑戦してみても良いですが。

しかしながら、簡単に使えるようにしたチャートツールがあります!

その代表例が「ギャンファン」。

このギャンファンを学んで頂く方が、研究ではなくトレードで利益を出すという目的であれば、最適解だろうと思います。

そこで当記事ではギャンファンなどの現在のチャートシステムで表示可能なラインツールの解説をします!


ギャンの有用なツールを2つご紹介します。

  1. フィボナッチリトレースメントみたいに水平な線を引く
    ギャンリトレースメント
  2. 斜めの線を引くギャンファン

2つのツールで引き方の比率や数値設定が異なりますので注意してください。まずは数値をご紹介します。

ギャンファン(GANN FAN)の基本数値

ケーススタディ-ギャンファンの上昇相場
「ギャンファン」とは扇状(おうぎじょう)のラインツールのこと
※詳しい説明は後ほど「ケーススタディ」で!
  • 1×8   82.5度
  • 1×4   75度
  • 1×3   71.25度
  • 1×2   63.75度
  • 1×1   45度
  • 2×1   26.25度
  • 3×1   18.75度
  • 4×1   15度
  • 8×1   7.5度

押し目買いポイントをきっちり教えてくれるのがギャンファン。

どうですか?上の図の機能具合は。


ギャンリトレースメントの数値

ギャンリトレースメントの場合(数値設定とイメージ)
ギャンリトレースメントの場合
  • 0.125
  • 0.25
  • 0.375
  • 0.5
  • 0.625
  • 0.75
  • 0.875

天底付近の買い場を提供してくれるのがギャンリトレースメント。

こちらもきっちり機能していますね!フィボナッチリトレースメントに2つ数値を足すだけでもOK。

0.125と0.875以外は大体フィボナッチと同じだからです。

フィボナッチリトレースメントの数値設定(基本)は前のページにも載っています。上のリンクは別ページ。


ギャンファンの比率(リトレースメントとは異なる)

もう一度ギャンファン(GANN FAN)に戻って、詳しく解説します。

ギャンファンはW.D.GANNが考案したツール
ギャンファンとはウィリアム・D・ギャンが考案したトレードツールのこと。
  • 1×8   82.5度
  • 1×4   75度
  • 1×3   71.25度
  • 1×2   63.75度
  • 1×1   45度
  • 2×1   26.25度
  • 3×1   18.75度
  • 4×1   15度
  • 8×1   7.5度

※1×8・・・ワンバイエイトと読みます。

左側が1×8で、右側が8×1。

そして、一番重要なのが9本あるラインの真ん中、1×1(ワンバイワン)。

ギャンファンの場合
ギャンファンの場合
ギャンファンは相場構成そのものを表す。

今回の基礎講座ではまだ説明しませんが、応用講座にあるギャンの神秘というページで、相場構成について解説します。

「投資の基礎はタダで学べコース(クラシック)」にはかなり多くの役に立つ内容が記載されています。
今すぐ登録して順番に進めるならこちら→
※「投資の基礎はタダで学べ」は2013年から計2000名以上が参加されたトレードの基礎を習得出来るプログラムです。

この相場構成とはエリオット波動原理のところで書いたような話とは違います。ダウ理論とも違う。

  • エリオット波動原理は「5波までの3段上げとC波までの2段下げ」を基本とします。
  • ダウ理論では「先行期・追随期・利食い期」という相場構成です。
  • ギャンファンで分かる相場構成とは「起承転結」。

上の図を見てもらうと分かりますが、最初の底値での持ち合い→トレンドのスタート→急角度の上昇→そして終焉へ

この4段階からなる相場構成をしています。

実際はダウ理論の3段階ではなく、この4段階でしょう。違いますか?

上の図では急上昇が大したことありませんが、時にバイイングクライマックスと呼ばれる大暴騰を見せる事もあります。

※相場構成の話はトレード応用講座「ギャンの神秘」で!

さらに詳しい話はメインサイト3STARTER.JPの記事「ギャンを使った投資法」へどうぞ。


ギャンのツール色々を紹介☆

ウィリアム・D・ギャンが考案したトレードツールの数々。

彼のトレードツールが多く残されており、今もなおMT4やその他のチャートで使えます。

GANN FAN/GANN  RETRACEMENT/GANN LINE/GANN GRIDなど。

  • GANN FAN  ギャンファン  このツールが一番有名です。
  • GANN LINE  ギャンライン ギャンを引くための45度のライン
  • GANN GRID  ギャングリッド 言葉では説明しづらい・・
  • GAN RETRACEMENT  ギャンリトレースメント 水平な線(フィボナッチリトレースメントと似ている)

これらのツールがFXや株、先物、CFDなど様々なチャート上で機能しています。

また、この他にギャンボックスやギャンスクエアなどもあります。

なお、私はギャンのツールの使い方を10年以上研究して来ました。現代のチャートに合ったオリジナルの引き方を考案し、今も多くのトレーダーが利用しています。

ギャンラインやギャングリッドは覚える必要がありません。ギャンスクエアは覚えておいても良いかも。

基本的にはギャンファンとギャンリトレースメントを覚えておけばOK!

代表作は「ギャン大事典」。ですが、「FIBO&GANNライントレードマニュアル動画コース」と「勝ち方実戦編フリーパスプラン」にある

  • ギャンスクエア・ファン・リトレースメントのまとめ
  • ギャンの28のルール検証

という動画でも詳しく覚える事が出来ます。


ギャンにはサイクル理論もある!

また、今回は書きませんが、ギャンにはサイクル理論もあります。

先ほど載せた「円の360円」の話。

その値段だけではなく、横軸である期間にもギャンのサイクルがぴったり当てはまる事が判明しました。

この時間予測は今後のドル円相場などにも大いに役立つ可能性があります。

ギャンとエリオットとダウのサイクル理論比較
ギャンとエリオットとダウのサイクル理論比較

ギャンサイクルを使いこなすための詳しい解説動画は「OTC-PROフィボナッチプロ講座」などでご覧頂けます。

今回は、「フィボトレーダーへの道編。技編(無料コース)」で説明したサイクル理論の比較図をご覧ください。

サイクル理論の比較表(簡易版)
サイクル理論の比較表(簡易版)です。ギャン・エリオット波動原理・ダウ理論

まず、ダウ理論は分け方がいつも3つ(笑)なのは何でなのでしょうか。それだとトレードに役立つ気は全くしません。

エリオット波動原理は細かいのですが、規模が大きすぎ!スイングトレードとかでは使えない。

それに対してギャンはどうでしょう。

大きいものは大きすぎですが(笑)
「日次サイクル・週次サイクル・月次サイクル」この3つはかなり使えます!

なお、コース内の動画で視聴して頂くともう少しよく分かります。


小話はこの辺まで。今までの前提知識を踏まえて、ここからが本編です。

まずはギャンファンを覚えましょう。

ギャンファンは、相場構成に沿って売買が出来る幻(まぼろし)のトレンドライン。(笑)
これを知らずして相場に挑むということは、丸腰で戦場に行くようなものだ。

ということで、ギャンファンは必修のトレードツールです。


ギャンファンの考え方・使うべき理由・ギャンファンが最強たる所以

ギャンファンとフィボナッチを併用しよう

基本的にギャンファンのエリアの中で、初めから終わりまでの値動きが繰り広げられる。

ギャンファンはエリアが広いので、
一度引いたら天底を抜けるまで引き直す必要がありません

もしかしてあなたは今まで、
ことあるごとにトレンドラインを引き直してごちゃごちゃのチャートになっていませんでしたか?

そもそもギャンファンの方が正確ですし、一度決まった個所に引くだけ。

楽で正確なものと、苦労してあっているかどうかも分からないもの。果たしてどちらが良いのでしょうか。
いわば、スマホを使うかガラケーを使うかの違い。ナビで目的地へ行くか、人に聞いて場所までたどり着くかの違い。もしくは、定規を使って線を引くのか、目分量で引くのかの違い。

ギャンファンの9つのトレンドラインは(同じ引き方だったとしても)毎回異なる角度で引かれ、
いつも押し目買い・戻り売りポイントになります。

つまり、トレンドラインをいちいち考え考えながら引くよりも(笑)
ギャンファンの引き方を覚えた方が効率が良く、また正確です。

そして毎回同じように引けば良いため、引くごとに経験値が溜まり、トレードルールとしても成り立ちます。

毎回違った引き方をしていたら、トレードルールには出来ません。

※トレードルール作りの考え方は
指標を使わないトレード」ページの下にある動画のところをご覧ください。

簡単に言えば、同じツールを使ってエントリーとエグジットを統一させるべきということ。

例えば「トレンドラインをブレイクしたらエントリーする」というルールを作るとしましょう。

  • どんな条件下にあるどの安値から安値に引いたトレンドラインをブレイクしたらエントリーするのですか?
  • 全く同じ条件でエグジットの時のトレンドラインを引けますか?

チャートが毎回違うのに、本当にそれが可能でしょうか。

ギャンファンは、私が教えている引き方においては、ですが

毎回同じように引けます。

同じ位置に引く事で考える必要がなくなるだけではなく、9つのラインには真ん中と端でそれぞれの意味合いがあり、チャートパターンというか相場構成も見えてきます。

だからこそ「ギャンファンの〇〇に付いたらエントリーする」「〇〇に付いたらエグジットする」というトレードルールを作る事が出来ます。

これが、私がトレンドラインではなく
ギャンファンやフィボナッチファンなどを引く理由です。

※ラインの項目でトレンドラインについては説明しました。

トレンドラインを個人の主観で引くよりも、決まりきったところにギャンファンを一度引いた方が正確。
かつ、他のトレーダーが気付いていない売買ポイントを教えてくれます。ギャンファン、素晴らしいでしょう(笑)?

ギャンのツールまとめ!

ギャンのツールはいろいろありますが、ギャンファンから始めると良いでしょう。

  1. ギャンファンとギャンリトレースメントをまず使いこなそう!
  2. ギャングリッドは、あまり使わない(難易度高)(MT4で使用可能)
  3. ギャンスクエアも有力なツール。tradingviewなら使える
ギャンスクエアの使い方はHPの解説記事でご覧ください。ギャンスクエアの引き方・ギャンファンの引き方

ケーススタディ ギャンファンの売買ポイント!

ケーススタディ-ギャンファンの売買ポイント
ギャンファンの売買ポイントについて

「ギャンファンを使うと一体どんな売買になるのか?」気になりますよね。

上昇相場と下落相場の2パターンを見てみましょう。

POINT】まず、ギャンファンのエリアは広い

エリアが広いので、『ギャンファンのエリアで値動きが繰り広げられる』という言い方が出来ます。

そして、普通のトレンドラインを引く必要もないくらいギャンファン自体が機能するため、
一度引くだけで、相場が1クール終わるまで引き直す必要もない」というのが特徴です。


上昇相場のギャンファン

ケーススタディ-ギャンファンの上昇相場
ケーススタディ1 ギャンファンの上昇相場

ギャンファンの売買ポイントはシンプル。

  • ラインで反発するか
  • ラインを割れて下落するか

反発するなら買うし、割れたのならその下のラインまで売ります。

底から一度引くだけで、これらの売買が可能になるというわけです。かなり簡単かつ、使えそうですよね。

とても機能するトレンドラインが一気に引けるのです。

ギャンファンは押し目がどこになるのかがよく分かる。そんなツールです。


下落相場のギャンファン

ケーススタディ2-ギャンファンの下落相場
ケーススタディ2 ギャンファンの下落相場

下落相場でも同じ。

特に使ってほしいのが、「戻り売り」ポイントを捉えるという使い方です。

ギャンファンのラインまで戻してから下落する。
 そんなチャートをかなりよく見ます。

戻り売りしたら、ギャンファンの次のラインで反発するまで保有することが可能です。


ギャンファン+フィボナッチリトレースメント

この時、フィボナッチリトレースメントやギャンリトレースメントを併せて使ってやると、
売買の精度を上げられるのでオススメ。

この組み合わせ方が10年近く教えて来た、ギャンファンを使った基本のトレード手法です。

シンプルかつ、引き直す必要もなく、トレンドラインよりも機能する。

上昇も下落もギャンファンに沿って構成されるので、これを引いているか否かで分かり易さに大きな差が生まれます。

  • ギャンファンで持ち合い相場への対応◎、戻り売り押し目買い◎。
  • リトレースメントを合わせれば、目標値での利食いも〇。

W.D.GANNの考え方としては『どこまで行くかは分からない』となるため目標値はありませんが、
フィボナッチリトレースメントの私が教えている手法では分かります。

つまり、組み合わせれば「押し目買い→目標値で利食い」が実現出来ます。

この辺りの話はギャン大事典などで学んでみてください。ギャン大事典とフィボナッチ大事典のセット「相場大事典(当サイトで販売中!)もあります。

ギャンファンフィボナッチリトレースメントの組み合わせは最高!


ギャン大事典の動画

ギャン大事典の動画を参考に載せておきます。

ギャン大事典では「3つのギャンファンの引き方」を教えています。

  1. 正統派の引き方
  2. 実用的な引き方
  3. オリジナルの引き方

特に凄いのは2番と3番。
1番はW.D.GANN考案の引き方。現代では使いにくいかも知れません。

トレード応用講座「ギャンの神秘」では正統派のギャンファンの引き方をご説明します。

なお、現在私自身はオリジナルの引き方しか使用しません(一番良いので)。

この動画は上のタブにあるギャン大事典で視聴出来ます。完全バージョンから一部抜き出したのがこれ。

完全バージョン(28個全ての詳細な解説!)は「ギャンの28のルール検証」という動画。FIBO&GANNライントレードマニュアル動画コース」、「勝ち方実戦編フリーパスプラン」のいずれかで視聴可能!

ギャン大事典とは?(当サイト)

ギャンスクエアの引き方【HP】

ギャンサイクルを使いこなすための動画「フィボナッチプロ講座(当サイト)

数値などについて詳しく「ギャンを使った投資法」【HP】

ギャン大事典とフィボナッチ大事典のセット「相場大事典(当サイト)

なお、参考までにサンプル動画を載せましたが、『オリジナルの引き方はどうやって引く?そのセオリーや売買ポイントは?』と言った部分は、極秘情報です(笑)。申し訳ありません。


以上がギャンファンの概要でした

『フィボナッチファンよりもギャンファンの方が分かり易くて好き!』という会員様が最近多いです。

フィボナッチファンとギャンファンの違いも、ギャン大事典で説明しました。フィボナッチファンの使い方も!

ただし専門的にフィボナッチファンについて話したのはフィボナッチ大事典の方なので、両方入ったセットで手にしてください。

最後にギャンファンのツールについて

ギャンファンは、MT4やMT5のデフォルトのツールではほぼ使えません

MT4とMT5で正確にギャンファンを引きたい場合は次のスクリプトを利用してください。

CreateGannFan クリエイトギャン
ギャンファンを世界で唯一、正確に引けるツール「クリエイトギャンファン」は当サイトで販売しています!
※2025年時点
  • Tradingviewでは角度は合っていますが、相場に正しく機能する「オリジナルの引き方」をした時にピタッと合わせて引く事が出来ません。
  • MT4MT5ではそもそもまともな角度で引く事も出来ない!
    ※ただしギャン大事典で教えている設定では角度は合います。

このクリエイトギャンファンは正しい角度で引いてくれて、自動で高値安値にピタッと正確に合わせて引く事が出来ます。

つまり、ギャンファンを使う方法は3つ!

  1. Tradingviewで手動で高値安値に合わせて引く
  2. ギャン大事典で提供しているスクリプト(旧バージョン)または教えている設定で、手動で高値安値に合わせて引く
  3. クリエイトギャンファンを使ってMT4MT5で自動で正確に引く

この3つ目が今はお勧めだという事です。

※なお、Tradingviewで正確に引いてくれるギャンファンスクリプトは、私は持っていますが今のところ販売していません。

ギャンファンを一度引けば、トレンドラインを引かなくても押し目や戻り売りポイントが分かります!ぜひ引いてみてください。

こちらもチェック!

※リンクはメインのホームページ3starter.jpの記事で、引き方などを学べます。


次は「反発と目標のライン」です

次がトレード基礎講座の最後、ライントレードの話の締めくくり。「ラインで押し目買いして→目標値まで買う方法」です!