反発と目標のライン-トレンドの目標値とは?正確な値段を知ろう
反発と目標のライン(フィボナッチで正確な目標値を引こう)

上の動画『フィボナッチの使い方』キャプチャ画像の戻り売り、とても正確ですよね?やり方は後で視聴してみてください。
しかし、確かに押し目買い・戻り売りも有効な手段ですがトレードにはエントリーポイントとエグジットポイントが必要です。つまり、エントリーポイントだけでは駄目。
エグジットポイント(利食い目標値)を同時に出せなけば、リスクコントロールもリスクリワードの計算も出来ません。
※期待値が良い取引というのはリスクリワードが優れた取引。「小さな損失で大きな利益を狙えそうなエントリーエグジットポイント」というイメージで問題ありません。
リスクリワードを考えてみましょう!
優秀なトレーダーは『よし、とりあえず反発を買ってみよう!』とは考えません。
リスクリワードを考えます。
リスクリワードとは、損切りをどこに置き、利益をどこで確保するか。
「損失と利益のバランス」です。
損失は小さく、利益は大きい。
こんなポイントで買うわけですが、そのためには「引き付ける」必要があります。
- ギリギリまで待って、小さな損切り幅で買う(引き付ける)
- 次に、利益を確保する値位置を想定しておく(エグジットの目処を立てる)
つまり「どこまでは行く」ということを最初に考えます。
「損失確定」と「利益確定」の値位置が予め決まっていなければ、リスクリワードは計算する事が出来ませんよね。
そして、このどこまでは行くという値位置が「目標値」です。
トレンドの目標値を知るには?
押し目はフィボナッチによって見つけやすく、伸びる値幅もフィボナッチによって定められる事が多い。
フィボナッチとは割合ですが、多くのトレーダーが意識することで特に強固なラインになっていきます。
なぜ多くの優秀なトレーダー達が電話やメールでやり取りしているわけでもないのに(笑)、同じ値位置で利益を確保出来ると思われますか?
「よし、俺はあの値段で売り抜けるぞ!」「そうか、それなら俺も・・」という会話はないのです。
なぜなら、もうチャートに描いてあるから。
簡単にお伝え出来る範囲で、この雰囲気だけでも掴んで頂きたいと思います。
イメージとして、目標値とはこういう事です。

押し目はある割合で出来やすく、下落目標値へ到達した後は跳ねやすい。
図の解説
この2つでどこで跳ねるかが予測出来ます。そのイメージ図が上のチャート。
- 戻りの割合
- 下落目標値
1で押し目を買い、2で目標で利食いする。
持ち合いが続く場合は、1だけで十分です。
例えばこれらのフィボナッチ手法のように下落目標値+反発する値位置を割り出す。そうすると、押し目買いポイントがショートポジションの利食い目標値にもなります。押し目買いの精度も向上します。
この両方で考えるというのが勝率を上げるために重要なのですが、フィボナッチというと「戻りの割合」だけで考えていませんか?
残念ですがそれだと勝率が下がってしまいます。
どこへ辿り着こうとしているのか?
今上昇していても、いつかは下落して来る。であれば、下落する前に決済する必要があります。
※いつまでも持っておこうという人は良いですが(笑)
よほど良い相場でなければ、上昇してもいずれ反落して来て、買値を割れるわけですね。

どこまで行くか?これが目標値です。
この目標は前もって決まっています。
なぜなら「多くの投資家が知っているから目標として機能する」からです。
それがいつもの値動き。他のトレーダーが利食いしてしまうからそうなります。
ここで問題なのが、
あなた自身はそれをご存知ですか?
という事です。
せっかく目標値を出せるフィボナッチを使っているのに(笑)押し目買いポイントだけではもったいないですね。目標値の存在自体をご存じない方も多いので、基礎講座の最後にこの「目標値」の話をしておきます。
もう少し詳しく考えてみましょう!
押し目買いをする時→買った後の利食い
【押し目買いの場合】
- 下落目標値の候補を出します
- 上昇トレンドの戻り割合を出します
- 両方を合わせて確率が高い反発ポイントを見付けます
こうやって正確に押し目で買うので、ただ戻りの割合だけを考えていれば良いというわけではないのです。
※それだと一方の理屈だけでしかないので、エントリーの精度が低くなります。
【買った後の利食い】
次は利食いです。押し目買いした後でどうするか。
- 上昇目標値の候補を出します
- (もしも長期では下落トレンドなら)戻りの割合を出します
- 利食い候補の中から反落する確率が高いポイントを見付けます
これがエグジットポイントです。
※基本的な考え方は「向かっている方向と逆からも引く」というようなこと。
よく分からないと思いますので、事例を2つご紹介します。
目標値算出の事例1…値動きのルール3
反転するんです。そのラインへぶつかると。
そのラインで反転する。
これだけをとっても、どういうことか分かりますよね?
ラインで反転するならそこで指値するだけです。
楽なんですよ。ライントレードは。
当サイトで教えている『値動きのルール3』というトレード手法のラインです。
上の動画では山(上)から谷(下)へ向かって「幾らまで下落するか」を正確に割り出した値位置を水平線で表しています。
※もちろん私はこのライン丁度でナスダック100を押し目買いしました
事例その2…3割戻し VS エクスパンション
一般的な「3割戻し」で押し目買いをするのではなくて下落の目標値を算出して、下落目標値達成で反転する時に買うのです。
「フィボナッチの基本 - リトレースメントとエクスパンションの違い」という基礎講座の記事で紹介して、すでに両方のツールをご存じだと思いますので
「エクスパンションによる目標値算出 VS リトレースメントの押し目買い」の比較をしました。

※クリック証券については「基本!最初の登竜門」ページで紹介しました。


確かに、リトレースメントの3割戻し(0.382 0.618)で押し目買いされていましたね。※プラチナチャート
ただそれ以外の理由でここから跳ねているのです実際は。
それがエクスパンションのライン(マル秘)です。※「ここも」と書いてあるところがプラチナチャートでの3割戻しと同じタイミング。
当然私はその値位置でも買いましたし、そもそも
底値で買っています。
この理屈はリトレースメントでは分からなかったでしょうね。
※ちなみにこの値位置で跳ねる事は20日くらい前から配信してありました。→相場分析ブログ(20日前の記事)、相場分析ブログ(この日の記事)
エクスパンションは上から下へ引いた。
下落目標値と、どこで跳ねるか(押し目の値位置)を合わせて考えるようにしてください。
なお、エクスパンションは一般的には「利食いの目安」と理解されていますが「利食い=反転するところ=買い場」でもあるのです。
こうやって押し目買いの戻り割合(3割戻し)という単純な考えではなく、
エクスパンションの下落目標値でサポートされたので買うという事が出来ます。
事例1の値動きのルール3の時と同じ。
下落目標値が反発ポイントになっています。
「エリオット波動原理×エクスパンション」の売買戦略は次の2つをチェックしてください。
エリオット波動原理はフィボナッチエクスパンションを使う事で簡単になるからです。この方法であれば、波動のカウントもしやすくなり、同時に一番重要な売買ポイントを掴めます。


正解はラインでした。
十数年前の昔、インジケーターを一通り(ひととおり)研究した結果、『これではないな・・』というのが私の感想でした。
どうしてそんな値動きになるのか?が、インジケーターでは分からなかったからです。
- どうしてその値位置で跳ねる?
- どうしてその値位置まで伸びるのか?
答えは「そこにラインがあるから」でした。
ライントレードはあなたのトレードを変えます。
話は大分逸れましたが、まとめます。
ラインの醍醐味は目標値算出。相場を読み解くこと

次の2つが、ラインの醍醐味です。
- どこまで行くかが分かる
- どこで反発するかが分かる
だからそのラインまでは買うし、そこまで来たらドテンする。※ドテン・・・反対売買し、買いであれば売りに回ること
「どこまで行き、どこで反発するのかが分かる」とラインで相場の値動きを読み解くことが出来ます。例えば、『3割戻しと下落目標値を組み合わせて勝率を高める』というやり方がこれ。
”ラインで相場をの値動きを読み解く”とはこのように定義出来ます。
『複数のラインの集結から、各市場の値動きの方向性の確率が決まること』
複数のラインで読み解く、と書いた意味は2つある
- 規模・期間軸の違いを考慮して、押し目の値位置や目標値を考える
- 他市場のチャートではどこに目標値があるのか?を考える
①押し目の値位置や目標値を同時に考える
規模を変えて幾つかのラインを引けば高確率に値動きが分かる!
→つまり、時間軸の違いを利用するのがこれ!
また、本物の反発ラインとダマシとなるラインがあります。だからこそ、0.382や0.618で単純に押し目買いしていても上手く行かないのです。
これはすぐに見分けられるようになります。
幾つかのラインを引けば、「どういう値動きが高確率なのか」が分かるからです。
長期足の反発ポイントをマルチタイムフレーム分析で見付けるか、上下に目標値を出して判別してください。
②他市場のチャートではどこに目標値があるのか?を考える
こんなイメージです。 分かりにくいと思いますが、
→これを『市場の相対性』と呼んでいます。
※市場の相対性…FXとCFDに特化した、市場の相関関係を利用した売買手法
各市場の絡みを計算に入れる必要があります。
マーケット全体の方向性と各チャートの値位置を組み合わせると、正解を出しやすいのです。
一つの市場だけを見つめていても、おそらく正解は見い出せないでしょう。
※応用講座「相対性を利用する」で解説しました
複数のラインを引く意味(まとめ)
つまり、次の2つでライントレードの分析精度が上がります!
- トレード手法を複数利用する(時間軸を変えるだけでもOK)
- 他市場を含めて値動きを分析する(複数市場の同時分析)
実際のトレードは1つの手法で構いません。しかし、同じ手法でも複数の市場を分析すればマーケットの流れを把握しやすくなりますし、時間軸を変えて使用すれば大きな流れが分かります。
長期の時間軸を分析して、短期のトレードに活かす事を「環境認識」と言います。
他市場の値動きも環境認識の一環と考えてもらって差し支えありません。
正解を探ってからエントリーをするべき
『結局この後どうなるか?』を出来る限り正確に把握してからお金を費やすべきだと私は考えます。
最終的にはシンプルで構わない。
大事なのは、その背景。
ということ。
重要なのはエントリーエグジットポイントなので、次の2つを理解しておく必要があります。
- 跳ねるポイント(戻りの割合 and 下落の目標値)
- 利食いポイント(上昇の目標値 and 戻りの割合)
- 大きな時間軸のラインほど強いサポートになります。
- 上下の目標値についてはこのページの上の方に書いておきました。
- そして、他市場の値動を見ておくとさらに勝率を上げてくれるでしょう。
そんなわけで、ラインの醍醐味でした!
【おまけ】正確な値段を知ろう!
- 幾らになったら買う(押し目の値位置)
- 幾らになったら決済するべき(利食いの目標値)
- 幾らになったら下落リスクが高まる(目標値の達成)
などが正確なライン算出によって分かります。
値位置を正確に知ることで・・・
- 損切り幅が小さくなる
- エントリー・エグジットの根拠が明確になる
という2つのメリットがあります。
損切りの近さがもたらすメリットは枚数を増やせること。
「損切りまでが近いと、枚数を多く持てる」というメリットがあります。
そもそも損切りを置くということはその損失想定額を許容した、という意味になります。
『私はこの金額なら損してもいいから、リスクを買ってここからの上昇に賭けてみる』とイコール。
損切りが近い場合と、遠い場合。
これが大きく損失の意味合いを変えます。
損失許容額が同じなら、損切りまでの値幅が近い場合と遠い場合では持てる枚数が異なります。
例えば1万通貨を買って1円下に損切りを置く場合と、10銭下に損切りを置く場合では実際に損切りになった時に→「1万円の損失か、千円の損失か」の差が生まれます。
つまり、10銭下に損切りを置ける場合は10倍の10万通貨買ったとしても同じ1万円の損失。
一度、よく考えてみてください。
※損失を減らす方法は次の「資金管理」のページに書いてあります。
ギャンで押し目や天底ギリギリで買える。
ギャンファンやギャンリトレースメントは天底や押し目に機能します。
損切り幅を小さく出来るのは、これらのラインが見えているからでもあります。

こうやって、ファン系の斜めのラインツールを水平線であるリトレースメントやエクスパンションと組み合わせて考える。
その時、ファンはフィルターの役割を果たします。
これはトレンドラインと水平線を使う普通のライントレーダーと同じようなイメージ(グレードアップ版?)と考えておいてください。
※ギャンファンやギャンリトレースメントは一つ前の記事で書いた内容です。
エントリー・エグジットの根拠を明確にするために。
なぜそこでエントリーしたのでしょうか?
エントリーには根拠が要ります。
意味もなく買ったりはしません。してはいけません(笑)。
上昇を見込んでいたとすれば、なぜエントリーしたのか。
→「そこからは下落せずに上昇する」という確信があるからエントリーするわけです。
※エントリーエグジットについては基礎講座に書いてあります。
今後の値動きを読み解く根拠の一つがライン。
なぜ、上昇すると言えるのか。
上昇すると考える根拠は何だったのか。
『99.45円から、99.46円になったから買いだよね。』と言った場合、99.45円が明確な意味を持つ値位置だからそうなります。
明確な値位置を算出するのがラインです。
これが根拠です。
大体分かって来ましたか?
相場の理屈がMACDのゴールデンクロスではなく、ラインだとお話ししている意味が。
ラインは値段です。
明確かつ正確なライン算出がどうしても必要であり、最も根拠があるエントリーエグジットの方法がラインです。
分かっている人は、ラインを使ってトレードしています。
そして、その事が余計にラインを強固にしています。
※ライントレード、フィボナッチの引き方はこちら
ラインが全て
私は指標(インジケーター)はほとんど使いませんが、毎週相場予測を配信しています。→Tradingviewの記事一覧へ
そしてほとんどが言った通りになります。
ラインだけで、です。
「なぜそこで上昇するか?」という明確な理由があるから、人様に向かって「今買いです」などと言えるわけです。
外すわけにはいきません(笑)。信用が掛かっています。
でも指標(インジケーター)ではなく、ラインで相場予測を行っています。
それはラインの方が信用出来るから。そして正確だからです。
お分かり頂けたと思います。
ですから、これほどしつこく(ラインのコーナーだからという事も言えますが(笑))ラインを推しているのです。
あなたがトレーダーならラインを知っておくべきだから。
そして私はラインを教えることが出来ます。
ラインの中でも一番機能するのがフィボナッチ。そしてギャンのラインです。
基礎編は終わりです。お疲れ様でした!
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※「投資の基礎はタダで学べ」は2013年から計2000名以上が参加されたトレードの基礎を習得出来るプログラムです。
次回からは応用編です。
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