フィボナッチの基本 – リトレースメントとエクスパンションの違い
【動画解説】リトレースメントとエクスパンションでどう違う?
上の動画には少し基礎知識が必要だと思うので、下の記事を読んで頂くか次の動画をご覧ください。
フィボナッチリトレースメント・エクスパンション・エリオット波動原理・ダウ理論の4つが分かると押し目を捉えられるようになり、相場構成に沿った売買が可能になります。
また、「リトレースメントとエクスパンションの違い」を理解することで、より効果的なトレード戦略が立てられます。
まずはフィボナッチ リトレースメントの数値を覚えよう!
トレードでよく使われるフィボナッチリトレースメント(FR)は、高値と安値を結び(これが0と1)次の数値を算出してくれるものです。まずは、この数値を覚えておきましょう。
まだ沢山ありますが、初めて使うのであればこのくらい覚えておけばとりあえず問題ありません。
- 0.236
- 0.382
- 0.5
- 0.618
- 0.764
- 1.618
- 2.618
- 4.236
0.764ではなく、0.786を使う人もいます。0.786は平方根。0.764は1 – 0.236。
上下どちらにでも引けるように、私は0.764を推奨しています。
※この選択をすると、フィボナッチ手法は大きく発展する可能性があります。例;インジケーターの作成など。
当サイトで販売している「仕込みテンプレート3S」という大人気インジケーター。これも、もしも私が0.786を使用していたら生まれなかったものです。その手法自体生み出す事すら出来なかったでしょう。
あなたもぜひ、0.786ではなく0.764を使用してください。
フィボナッチ エクスパンションの数値も覚えよう!
リトレースメント(FR)とエクスパンション(FE)では数値が異なります。エクスパンションの場合は次の数値を覚えておいてください。
- 0.618
- 1
- 1.272
- 1.618
- 2.618
- 4.236
エクスパンションについては記事の下の方にかいてあります→エクスパンションへ
詳しい数値設定について
なお、どちらにも言える事ですが、基本の数値だけを書いておきました。
実際(実用レベルで)はこの設定値よりも増えます。
詳しい設定は有料のコースになっていますので参加して学んでください。どのコースでも有料のものであれば必要に応じて(内容のレベルに応じて)正しい数値設定を教えていますが、一回で全てを学ぶなら著書の電子書籍版がオススメ。
私の本というのはこちら!読んでみてください。
著書紹介
「極意書 フィボナッチトレーディングの進化論【新版】」
→E-BOOK登場!電子書籍が当サイトで販売中☆ ※実本は完売しました
どのチャート形状では幾らが押し目になるか?
数値だけなら調べたら誰でも分かります。
※私も幾つかの数値を教えたように。(全てではありませんが)または自分で研究したら良いでしょう。
しかし、重要なのは「数値を把握している」ということではありません。
値動きとフィボナッチとの関連性を知ることが重要です。
つまり「どんなシーンで、どうやって活用するのか?」を考えておくべきであり、数値を知っているだけでは駄目だということですね。
ここからはフィボナッチの活用方法について考えてみましょう!
本題に入る前に「フィボナッチに対する考え方」を書いておきますので、気になるものがある場合は開けてご覧ください。
もう一度、覚えるべき基本のフィボナッチの数値を載せておきます。
- 0
- 0.236
- 0.382
- 0.500
- 0.618
- 0.764
- 1
- 1.618
- 2.618
- 4.236
簡単に押し目買いをする方法は何か?
(笑)それこそがフィボナッチです。
押し目買いでは「どこまで下落するのか」を見定める必要がありますが、次の2つで押し目買いポイントを掴む事が出来ます。
- 下落目標値(どこまで下落するか)
- 上昇の値幅に対しての一定の戻りの割合(何割戻ったか)
なお、私は押し目買いも「逆張り」だと考えています。一旦の下落に対して買い向かうのが押し目買いなので。
つまり、天底も押し目買いも逆張りであり、フィボナッチでどちらも買えます。
フィボナッチ リトレースメントの活用方法
「38.2%の反発」から順番に、フィボナッチの使い方を幾つか見て行きましょう。
※なお最初にお断りしておきますが、ここでご紹介するような基本の使い方だけではありません。
38.2の押し目買いは基本中の基本!必ず覚えておこう。
上昇した相場が一旦戻って再度上昇する時、トレーダーは何を根拠に買って行くのでしょう?
フィボナッチを使うトレーダーなら、38.2%(3割戻し)で買うことは全員が知っています。
つまり、ライントレーダーの人口分の買いが集まる。それが38.2%という割合。「「38.2%で跳ねる事が多い」という事実を知らないと、この図の押し目では買えません。知っていれば指値でも買える。
逆向きに引けば61.8%。1を高値にした場合。※上の図はこちらです
※移動平均線を理由に買う人もいるとは思いますが、少なくとも3割戻しで買うトレーダーに関してはフィボナッチを使っています。 フィボナッチの中でも、この3割戻しだけは(笑)なぜか一般的になっているため、もしご存じなければ、今知っておいて下さい。トレーダーとしての常識です。
3割戻しが機能するシーンは次のような場面
主に、この3つのシーンで使用して下さい。
使うと火傷するのは次のシーン
底値圏ではまだ勢いはありませんよね?
勢いが無い時は、3割戻しで止まるとも限りません。押しが深~くなることが多いので、少し様子を見た方が良いでしょう。
終盤では勢いしかありませんが(笑)、反転するタイミングなら、そのまま安値を割れてトレンド転換します。ただし、トレンド転換と利食いタイミングさえ気を付けて頂ければ終盤でも使えることがあります。
天底では別のセオリーを使用します。フィボナッチリトレースメントには3つの引き方があり、「持ち合い・天底・押し目買い」の内で天底の使い方をする必要があるからです。詳しくはこちらの記事をご覧ください→「フィボナッチリトレースメントの正しい3つの引き方」
38.2%での買いが一番成功しやすいのは上昇トレンドの中盤以降!
トレンドの序盤でベーシング(土台作りという意味)が終わり、トレンドに傾きが出て来たら
それが中盤です。
ベーシングは底値圏での持ち合いのようなもの。分かりにくければ前のページ「ライントレード」のチャートをご覧ください。要するに底値圏の持ち合いです。
徐々に値上がりするトレンドの中盤では
高値越えで飛び付いたトレーダーを振り落とすように下落する値動きがあります。
その下落から再度反発するポイントの一つ。それがこの「38.2%」です。
※上に載せたチャートを見るとイメージしやすい
まずはこれだけでも出来るようになれば、トレンドの途中から美味しい値動きを取れるようになるでしょう。
ケーススタディ2 フィボナッチをエリアで捉える
フィボナッチのエリアで捉えるという考え方があります。
これは私が考案した【エリアトレーディング】という考え方。
簡単に言えば、フィボナッチを一つの数値として考えるのではなく「●●~〇〇」というエリアで認識します。
エリアトレーディングという概念は「フィボナッチ大事典」という動画教材だけで使用したものです。ただしこの高値安値間の持ち合いエリアという考え方は多くの教材に登場します。
目立った高値安値が出来た時や大きな時間軸でよく機能する考え方が、この持ち合い認識のエリアです。
高値安値を抜けたら、ダウ理論ではどうなるのか?
- ダウ理論では高値安値を切り上げているならアップトレンド。
- 高値安値を「切り上げも切り下げもしなければ持ち合い」。
では高値安値の間に位置しているのなら、持ち合いですね。
そう。
アップトレンドになるか、ダウントレンドになるか。
この2つがあります。
上のチャートではアップトレンドになっています。
持ち合いを抜けたことが確実になったら買います。
つまり上のチャートでは「フィボナッチのエリアを抜けたので買われている」のです。
※もう一度載せておきます
これを0.764または0.236と言います。
0.764は逆から引けば0.236。
(ページの上「フィボナッチ数列」のところに書いた、0.764が必要な理由ですね)
『0.764という数値はフィボナッチではないので数学的に使わない』と話す人もいますが実際のトレード(現場)においては使うべきです。理由は明快。それが無ければ売買チャンスを一つ失うから。
また、『フィボナッチは上向きにだけ引く』というこだわりのある(笑)書き込みを見かけたことがありますが「引く向きはトレンドが向かう方向」というのが正解です。
0.764を越えたら買います。
これが出来るフィボナッチトレーダーは持ち合いでも勝てるし、持ち合い抜けでも勝てます。
持ち合いでの戦い方や持ち合い抜けの入り方などは、よろしければご自身で研究してみてください。今までの話で十分なヒントは与えられたと考えています。
必要であれば、こちらをご利用ください。持ち合い戦略は「史上最も簡単で、正確な読みの出来る(値位置に対しての)FXとCFDの取引方法」という動画教材が基本的な内容です。
フィボナッチ エクスパンション(FE)の活用方法
フィボナッチエクスパンションの設定値からもう一度載せておきます。
- 0.618
- 1
- 1.272
- 1.618
- 2.618
- 4.236
これが基本的なエクスパンションの引き方です。
- 底値(1点目)
- 最初の高値(2点目)
- その間の一番安値ところ(3点目)
これはエリオット波動原理のカウントと合わせて考える事も出来ます。
エリオット波動原理が分からない場合はリンクの記事(このコースの前の記事)か、このページの一番上にある動画をご覧ください。
エリオット波動原理のカウントと合わせる方法
つまり、エクスパンションの1以上に到達した高値の中から目立ったものを探してください。それが3波です。
3波の次の安値=4波は1波の高値に接触しないはずです(エリオット波動原理の原則では)。このチャートもそうなっています。
よって、次は5波が発生します。
5波は高値を越えるのが基本なので、エクスパンションの3波だった高値より1つか2つ上に位置する値位置をターゲットにして利食いします。
これがトレンド開始から終わりまでの一連の流れです。
5波でありがちな高値の位置はこれ
2波があり、3波があり、4波があります。この3点にエクスパンションを合わせて引きます。このチャートでは赤色のもの。
何を見たくて引いているのかというと、5波の高値がどこになるか?の参考にするためです。
5波の高値は、次の2つの方法で算出することが出来ます。
- 底から引いたエクスパンションの、3波の先にある値位置
- 2波の安値から引いたエクスパンションの、1に付く手前
1つ目の底から引いたエクスパンションの3波の先にある値位置は、このチャートでは達していませんよね?
私が表示していないからです。
実際には到達していますが、その値位置は有料でしか教えていないのでここには書いてありません。
2つ目の「2波の安値から引いたエクスパンションの1に付く手前」という考え方はエリオット波動原理の「3波が3つの波の中で一番短くなることはない」という原則から来るものです。
3波が長いので、1波よりも長い可能性があるし、5波よりも長い可能性があるわけです。
つまり、2波から引いたエクスパンションの1より手前で失速する可能性が高いのが5波です。
以上の2つの観点から5波の天井の目測が付きます。
上に載せたチャートは両方の観点でセオリー通りの値動きでした。※ドルインデックス(DXY)の月足
5波から修正波に向かう時のエクスパンションの考え方
5波から下落に転じたら修正波のA~C波が発生します。
C波は2つの目安で下落目標値を立てられます。
- 天井→安値→高値と引いたエクスパンションの1か0.618(伸びたら1.618)
- 4波の安値を割れたあたり
1つ目のエクスパンションですが、0.618には到達するでしょう。エクスパンションは0.618が基準なので、この値位置に到達しないなら引き方自体が間違っています。
では0.618を割れたとして、よくあるのが1の値位置です。a波の下落と等倍。
この値位置が良い利食いポイントになるでしょう。
2つ目に書いた「4波の安値を割れたあたり」というのは、エリオット波動原理一連のセッションにおいて、私が観察した限りよくあるパターンでした。
※常に私は受け売りではなく、実際の過去検証で多く見られたパターンしか紹介していません。
C波の目処は4波を割れたところ。分かりやすい目標ですよね(笑)!
以上がエクスパンションの基本的な考え方です。
リトレースメントとエクスパンションの使い分けは?
例えば、エリオット波動原理の相場構成で考えるなら次のようになります。
- 2波の押し目・・・リトレースメントで買う 7割戻し
- 4波の押し目・・・リトレースメントで買うなら3割戻し
- 4波の押し目2・・・エクスパンションで考えるなら小さな時間軸(売り)の1で買う
- 3波の高値・・・エクスパンションの1か1.272か1.618
- 5波の高値・・・エクスパンションの3波の1つか2つ先の値位置
- 5波の高値2・・・2番底から引いたエクスパンションの1の手前
- 5波の高値3・・・リトレースメントの特殊な引き方で「ある値位置」に付いたら利食い
- 1波の安値・・・エクスパンションなら上下逆にしてC波が終わるであろう箇所
- 1波の安値2・・・リトレースメントの特殊な引き方で「ある値位置」に付いたら買う
どちらでも買える箇所もあるし、どちらかでしか買えない個所もありますね。これまでの解説を読んでいれば、どういう意味なのかは理解出来るはず。
リトレースメントの特殊な引き方というのは「値動きのルール2」という手法です。これを知らないというトレーダーは、私からすれば『よくそれでトレードやっているよね』と見えています。※忖度なしで話せば
どうすれば両方をマスター出来るのか?
1日あればマスター出来るので、次のものを参考にしてください。
要するにエクスパンションとリトレースメントの必要最低限の知識を最速で学べば良い。当サイトは効率よく学習するために作成したものですから、このまますぐに覚えられます。※次の内容は、おそらく10~12時間あれば全て視聴可能。
①「エリオット波動原理×エクスパンション」の売買戦略
エリオット波動原理はフィボナッチエクスパンションを使う事で簡単になります。この方法であれば、波動のカウントもしやすくなり、同時に一番重要な売買ポイントを掴めます。
②「フィボナッチリトレースメント」のルール
値動きにはルールがあります。知っていれば天底での立ち振る舞いが上手く出来るし、相応しい所まで待って利食いが出来ます。知らない場合は「どこまで行くのかを知らない」という事ですから、相当厳しい戦いになるでしょう。
これら2つのコースに参加すれば、
一日程度でフィボナッチエクスパンションもリトレースメントも使える知識が手に入ります。その後はよく過去チャートなどで検証してください。見たら分かりますが、実際にそうなっていると思いますよ。
以上で解説を終わります。
当コースについて
「投資の基礎はタダで学べコース(クラシック)」にはかなり多くの役に立つ内容が記載されています。
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※「投資の基礎はタダで学べ」は2013年から計2000名以上が参加されたトレードの基礎を習得出来るプログラムです。
ここからは後半戦!記事はまだまだ続きます。現在「トレード基礎講座」の最後の方です。
この後は「トレード応用講座」「コラム」など。また、投資の基礎はタダで学べコースの最初には動画コンテンツがまとまっています。※登録してあれば全ての動画を順番に視聴出来るようになっています。
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