5分で分かるFX

5分で分かるFX 1 – ナンピンよりすべき事は何か?

ナンピンよりすべき事とは何か? FXでナンピンを続けると、勝つ時もありますが、大きなリスクをはらんでいます。では、ナンピンしないなら何をしたら良いのだよ。と言うと、「両建て」ですね。

新シリーズ!「5分で分かるFX」

5分で分かるFXシリーズは取り敢えず全10回くらいを予定していて、続いて「5分で分かるCFD」や「5分で分かるフィボナッチ」などを考えています。

再生リスト 「5分で分かるFX」

解説;ナンピンよりすべき事とは何か?

では解説して行きます。※そもそも、このFXCFDオンラインマニュアルというサイトの内容充実のために、YOUTUBE動画を作っていますので。

FXでナンピンを続けると、勝つ時もありますが、大きなリスクをはらんでいます。

なぜなら、FXには証拠金が必要だからです。

そしてレバレッジを使って、ハイリスクな取引をするのがFXだから。

ところが同じ事をしていても、積み立て投資(インデックス型投資信託)などでは少し話が変わります。投資信託ではドルコスト平均法だけ(ほぼそれだけ)が単体の市場で見た時の売買手法と言えます。

他に、投資先の分配によるリスクヘッジもありますが(よく卵を一つのかごに盛るな、と言われるように)、一つの市場での売買手法としては買い続けるだけ。

投資信託では「利益も損失もその金額の変動がFXに比べて圧倒的に小さい」からそれが出来ますが、FXでこれと同じ事をやっては危険だという話です。

FXとは何でしょうか?

FXはレバレッジを使う事で外貨預金よりも大きなリスクを負って、大きなリターンを狙いに行く取引の事を言います。

確かに外貨預金なら「下がる度に買い続けていく!」という取引をして、定期預金のように積み立て続けて行っても良いでしょう。

しかし、レバレッジを掛けて、リスクを大きくした状態で同じ事をやれば、高確率で破産してしまう

なぜなら、その下落に耐えらえなくなるから。外貨預金と比べて国内FXのフルレバレッジなら25倍のリスクを追っている事になります。損害も25倍。これがレバレッジの恐ろしさです。

さらに大体は証拠金維持率50%が耐えられる上限ですから、強制的にいつかロスカットになってしまいます。

証拠金維持率  = 時価評価総額 ÷ 必要証拠金 × 100。

例えば、100万円を入金して50万円を必要証拠金として使った。この時200%が証拠金維持率です。50万円に減ってもまだ証拠金維持率が100%で、アラートが鳴ったとしても強制ロスカットには大抵なりません。しかし80万円を必要証拠金に使っていれば、かなり危険。証拠金維持率は始めた時点で125%。50万円になると証拠金維持率は62.5%。

まあ計算が合っているか分かりませんが(笑)、とにかくナンピンをして損失が膨らみ続けると最後は「買い過ぎ状態」になって、追加の入金が必要になるでしょう。

FXの商品特性を活かした売買とは何か

では、ナンピンしないなら何をしたら良いのだよ。と言うと、「両建て」ですね。

ここで言う両建ては、高値圏で売って、安値圏で買う方法の事です。決して同じレートで買いも売りも持って、雇用統計でどっちに動いても良いように取引する事ではありませんのでご注意下さい。

両建ての売買例

  1. 大きく上昇したら利確の代わりに売りで同じ(またはそれより小さな)枚数を持ちます。大体半分くらいの枚数を売るります。
  2. 次に、それよりも伸びるようなら売りを解除。読み通り下落してくるようならもう半分さらに売ります。この時点で、利幅は確保され、下がって来ても利益は変わりません。
  3. 最後は、買値を割れて行くチャート形状になってきたら、買いは解除(利確)します。すると、売りのポジションだけが残り、利幅は伸びて行きます。状況を見て、売り増しを入れましょう。

両建てのメリットデメリット

両建てなら、リスクが高いFXでも安心して取引が出来ます。

利幅が確保されるので、伸びるタイミングで買いか売りをやめて(または枚数を減らして)、利益を伸ばします。メリットは一度良いポジションを取ったら利益を残したまま次の売買へ望めるため、リスクを抑える事が出来る。これに尽きます。

また、少し分からないなあ・・という値動きになった時も、天底を抜ける(または挟み込んでいる値位置を抜ける)までは考える余地がある事です。

注意点は、利食いをしないのでその後の売買をミスしたらせっかく確保した利幅を失ってしまう事ですね(笑)。

利幅を確保しても、無くしてしまったら意味ないですね。そのミスを防ぐためには、適時枚数を減らして(利確して)行く方が無難です。有利なポジションを一部だけ残しておきます。

持ち合い時にはさらに効力を発揮します。

高値圏で売って、安値圏で買っておけば、動かない持ち合いの期間をやり過ごせます

レンジ幅の最高値と最安値を抜けたらさすがにそちらの方向へ行く事が想定されますが、ごくわずかなリスクでその両方のポジションを取る事が出来るのもまた、両建てです。

5分で分かるFX1回目、ナンピンよりもすべき事≒両建てのまとめ

第一回目で話したかった内容は、大体こんな事でした。5分でまとまるため(実質4分でした)、動画ではポイントだけを話しています。

何故ナンピンを否定する内容を話したかというと、私は莫大な利益を狙ってほしくて配信しているわけではないからです。

私の役目としては、あなたが大きな損失を出してしまわないように、注意喚起をしていく事だと考えています。ずっと言っているのは「損しないで下さい」、という内容が多いですね。

それではまた次回。

このシリーズはカテゴリーから一覧が読めます。5分で分かるFX・CFD

上部へスクロール